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「…あぁ。」
「そして貴方は知らないでしょうけど、雛見沢大災害はどう足掻いてもおこる。これは+αね。」
……そのルールたちを破らないと、俺はいつまでたっても時が止まったまま。
アニメは放送予定のまま、ゲームは発売予定のまま。
プログラムされたみたいに同じことしか言わない村人たち。そして絶対来る世界の終焉に怯えるんだ…。
「……くすくす。ねぇ、同じ登場人物、同じ舞台なのにこんなにも物語が違っていくだなんてこの世界は本当に面白いわ。」
「…面白い？俺が毎回殺されているというのにッッ！？」
俺が声を荒げると、女はビクッと震え、ごめんなさいと謝った。
「……さぁ、世界のはじまりよ。是非頑張ってね。くすくす……」
馬鹿にされたような笑いと一緒に、視界が明るんでいく…。
***
………眩…しい……？
ここは…？見たところ、裏山の崖。足が痛むな、転落したんだろう。
「……ねぇ、今は何日？…いるんだろ。羽入」
「……あ、ぁうあぅ…」
気の影から、おどおどして出てきた少女。彼女の名は羽入だ。
ちなみに俺にしか見えないし聞こえない。何しろ、彼女がオヤシロさまなのだから。
代々古花家にしか見えないらしい。
紫の髪で、足もあるし巫女服を着たただの特徴のない少女のようで、威厳もなにもないが、れっきとした神様である。
「い、今は六月の…えっと、えっと……。わ、綿流しは再来週なのです。」
「…は？……俺らの命は一ヶ月もないのか！？」
最初の頃は、もっと時間を巻き戻せた。それこそ、六歳くらいからやり直せたはずなのに……。長い間繰り返していれば…こんなに力がなくなってきてしまっていて…。
死ぬたびに俺は羽入の不思議な力によって、前の人生の記憶を引き継ぎ何度も繰り返してきたのだ。
だけど
「……ヒラ。期待しても無駄なのですよ。また僕たちは夏の終わりと共に消え行く蝉の運命なのです」
羽入はもう、諦めかけている。
そして、俺も。
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しの(プロフ) - 一番最初から全て読ませていただきました！ひぐらしのなく頃にの原作ファンなのですが、あの独特なすこしゾワリとするのに好奇心を駆り立てられるような感じが感じられてとても素敵です……！ (2017年6月14日 4時) (
レス) id: a87db4afc4 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - ひぐらしのなく頃には知りませんがいいお話です!更新、頑張ってください! (2016年11月23日 17時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - ダイアナさん» コメントありがとうございます！了解致しました、暫しお待ちをー;; (2016年7月28日 11時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ - 皆様は「次まだかなぁ」って感じのワクワク感が大好きみたいですけどあたしは苦手かなぁ… 更新待ってます！ (2016年7月27日 23時) (レス) id: 3444009ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - かなでさん» そうなんです長いんですよ。原作はもっと長いんですよ((はい、是非最後までお付き合い下さい！コメントありがとうございました！ (2016年5月15日 19時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たけのこご飯
作成日時：2016年4月17日 19時
