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6月_
平野「じゃあ、体育委員！あとは任せた！」
今月末にやる体育祭の種目決めを今日はするらしい。
2ヶ月なんてあっという間に経っちゃうよね。
こないだ2年になったと思ったのに、もう体育祭だもん。
紫耀先生は、少しだけ説明すると体育委員に丸投げして
教室の1番後ろに行ってしまった。
翔馬「A、何にする？」
「えー...借り物競走とか？」
颯太「あー、ぽいわ！(笑)」
舞華「A走るの早いしちょうど良くない？」
ちなみに、うちのクラスでは1ヶ月に1回、
席替えするルールになったんだけど、
奇跡的に私としょまは未だに離れたことがない。
何にも裏合わせとかしてないよ？ほんと偶然。
で、前の席には舞華と颯太。最高だよね。
湧「そこの4人、決めたんなら来て！」
体育委員の湧は、教卓に肘をつきながら
私たちに向かってそう言うと手招きをしてきた。
光輝「A、何すんのー？」
「借り物競走！」
秀生「Aっぽいじゃん」
席を立って、湧のところに行くと
湧にチョークを渡された。
「湧、書かないの？」
湧「俺の字の汚さ知ってるでしょ(笑)」
「確かに」
私はチョークを受け取って、
借り物競走のところに"深田A"と書くと
「深キョンは何出るんだろうね」と湧が言ってきた。
「竜生？アイツはー...騎馬戦じゃん？」
颯太「うわ、めっちゃ想像つくわ！」
翔馬「陽キャだもんねー、深キョン(笑)」
湧「じゃあ俺、騎馬戦にしよーっと！」
え、竜生基準なの？知らないよ、違くても。
別に竜生とそんな話しないし、
そもそも竜生のクラスがいつ決めるのか知らないし。
「あじも騎馬戦にすれば？」
秀生「なんでもいいよー！」
颯太「騎馬戦、裸なれるしいいじゃん(笑)」
あじは前に出てきそうにもなかったから、
代わりに騎馬戦のところに"安嶋秀生"と書けば
湧が「あじがいれば余裕！」なんて言っていて。
...まぁ、確かにあじがいれば余裕だわ。
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作者名：mim! | 作成日時：2020年11月27日 14時
