きみとの約束 (ページ32)

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竜生「姉ちゃん、平塚くん来てる」

「え？」

放課後、6人でファミレスで勉強をすることになって

18時過ぎくらいまでファミレスに入り浸ってたんだけど

そろそろ時間だし、ってお店を出て家に帰ると、

珍しく玄関まで出迎えに来た竜生が真面目な顔でそう言ってきた。

「...ねぇ、竜生泣いた？」

よく見ると、少しだけ赤くなってるし

目も潤んでいるような気がする。

竜生「俺のことはいいから、早く部屋行って！」

竜生は私の腕を掴むと、どんどん階段をのぼって

私の部屋の扉を開けると、私を部屋に入れて扉を閉めてしまった。

翔馬「...深キョン、強引だね～(笑)」

「あ、しょま」

翔馬「ごめんね連絡もしないで来ちゃって」

そう話すしょまの目も赤くなっていた。

もうこんな状況で浮かんでくるのはひとつだけで。

そんなの、頭の良くない私でも分かる。

翔馬「ほんとはAに一番に話すつもりだったんだけど、深キョンの顔見たら話したくなっちゃって」

「まって、」

翔馬「俺、1回しか言わないからよく聞いててね」

しょまはそう言うと、ベッドから立ち上がって

扉の前に立っている私の目の前まで来ると、

私のことを優しく抱きしめてきた。

「やだ、聞きたくない」

翔馬「俺ね、」

「しょま、やめて」

翔馬「もうすぐ死んじゃうんだって」

その言葉は聞きたくもないのに、

しっかりと私の耳に届いて。

私の目からは静かに涙が溢れた。

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