きみとの約束 (ページ12)

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翔馬「...怖かった？」

「え？」

ずっと無言で歩いていた道。

手は繋がれたままで、突然そんなことを聞いてくるから

思わず聞き返してしまった。

翔馬「俺が倒れたとき」

「...怖かった、もうわけわかんなくなって」

翔馬「そっか」

「倒れたとき、しょまの顔青白くて。
そのまま死んじゃうかと思ったの」

翔馬「勝手に殺すな(笑)」

しょまはそう言うと、繋いでいた手を離して

私の前に来ると横に腕を広げた。

翔馬「おいで、A」

そう言うしょまと目が合って、躊躇してると

しょまは呆れたように私のことを抱きしめた。

翔馬「いつもは絶対に言わないから、ちゃんと聞いててね」

「う、ん」

翔馬「昔からずっと、Aのことが好きでした。
...俺と、付き合ってくれませんか」

なんでこのタイミング？って思った。

でも、なんかしょまたんらしいなって。

「私も、ずっと好きだった。...お願いします」

翔馬「よっしゃ」

きっと抱きしめながら言ったのは、

しょまたんが恥ずかしがり屋だからかな。

翔馬「なんか、今言わなきゃと思ってこんなタイミングで言っちゃった(笑)」

「しょまたんらしいよ(笑)」

そう言って、しょまの顔を見ればいつものしょまで。

...心なしか、照れてるせいで顔が紅くなってる気がした。

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