きみとの約束 (ページ11)

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"ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ"

『Aちゃん？』

部活の帰り、しょまの家に寄ると

出てきたのはおばさんだった。

「こんな時間にごめんなさい」

部活が終わってスマホを見たら、

しょまからメッセージが届いてた。

しょうまただの目眩だった
しょうま驚かせてごめんね

"ただの"なんて言うけど、私もよく目眩起こすから

どれだけ辛いか分かる。

それなのに、謝るなんてほんとに優しい子だよね。

「これ、しょまたんに」

『...翔馬起きてるから入って？
Aちゃんが来たのに会わせなかったら怒られちゃう』

そうやって笑うおばさんの顔はしょまとそっくり。

...逆か。しょまの笑った顔がおばさんにそっくりなんだ。

「大丈夫です、今日はゆっくり休んでほしいし...」

翔馬「...A？」

話し声が聞こえてきたのか、

しょまは2階から降りてきてキョトンとしていた。

『ゼリー、持ってきてくれたの』

翔馬「え、ごめん。部活で疲れてんのに」

『違う、私が勝手にしただけだから』

翔馬「...ありがとう」

しょまは私の頭にポン、と手を置いてそう言うと

「Aのこと送ってくる」とおばさんに伝えて

私の手を引いた。

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