ににとねこ - afterstory (ページ5)

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チャイナに行っチャイナページ5

とある日、急に仕事がキャンセルになって午後からフリーになった。

だからAと久しぶりにデートしようと思ってペンションまで車を走らせたのに

「あら？ Aちゃんはついさっきお友達と１週間外国に行くって荷物持って行ったけど……」

そう首をかしげるAのお母さん。

え？海外？

どこに？

友達と？

誰と？

「そうなんですか？分かりました。ありがとうございます」

「いえいえ。てっきりジョンインくんにも伝えてると思ってたのに……ごめんねぇAちゃんが」

「いや、僕がちゃんとAから聞いてなかっただけかもしれないので……。Aに連絡してみます。いきなり押しかけてすみませんでした」

「良いのよー。もうジョンインくんのことは息子みたいに思ってるから」

にっこり笑うAのお母さんにつられて俺も笑ってしまう。

本当に良い人だ。彼氏としてご両親に挨拶した時も、本当に気さくで親切で……。

って過去を振り返ってる場合じゃない。

急いでAに連絡しようとカトクを開いたら珍しくイーシンヒョンからメッセージが来ていた。

チャンイーシンごめんジョンイナ。Aを貸して

は？

Aを貸して？

イーシンヒョンがもしかして連れてったのか？

いや、でもヒョンは２日前から中国に先に行ってて俺たちも明後日合流するから……今日韓国に来てAを迎えに来れるわけがない。

それでもAがイーシンヒョンのもとにいるのは確実か。

けどいきなりどうして、こんなこと……。

そんなことを考えていると、ピコンとAからメッセージの通知が来た。

Aにに、今Aはイーシンのお友達と中国にいます。お土産買ってくるね。

あまりの呑気さにため息が出た。