ににとねこ - afterstory (ページ3)

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「それでね、捨てられてた猫だからって意地悪な子供達が私をいじめてきたの。蹴ったり、石をぶつけてきたり、お湯をかけてきたりして」

「最低だな！！」

「うん。酷いよね。でもね、そうやっていつもいじめられてた時に、１人の男の人が子供達を怒って私を助けてくれたの。その後ミルクを買って飲ませてくれて、全部飲み終わったら帰っちゃったんだけど……。そのミルクをくれた人がにになの」

「……良い子だ」

「ふふっ、優しいでしょ？助けられたあの日、一瞬でににのことを好きになって、ににの匂いをたどってににの家の前に、ダンボールを運んでその中に入って気づいてもらえるように待ってたの。
まぁにには気づかなくて代わりにヌナ……じゃない、ににのオンニがAを拾ってくれたんだけどね」

そうなんだ……。

ていうか、ジョンイニの家の前にダンボールを運んで待ってたって……A結構計算高いな。

「でも、あの時本当に辛かったからににが助けてくれて本当に幸せだったの。
無責任に私のことを捨てたり、意地悪してくる子供達のせいで人間のことが大っ嫌いになったけど、ににと出会ってから人間のことをまた好きになれたんだ」

……うっ泣ける。

ジョンイニ良いやつじゃん！

ジョンイニはAのヒーローって、そういう……。

それにこうやってAが俺たちに懐いてくれるのも、ジョンイニのおかげってことか……。

ああ、こんな話聞いたら認めるしかないじゃんか。