とある森の妄想族(短編集) (ページ35)

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個室番外「ペット」ページ35

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こちらは「個室予約のお客様」の番外編になります。

本編は作者ページから読めますので、そちらをご覧になってから読んで下さいね。

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初めて神山さんのお家に行くことになった日、私が楽しみにしていたのは何よりも神山さんのお家の子供たちに会うことで。
こんなこと本人に伝えられないけど。

ピンポーン
「ん、いらっしゃい」
『こんにちは。お邪魔します』
「はい、どうぞ」
お家はやっぱり凄く綺麗でこまめに掃除してるんだろうな、なんて想像しちゃう。

リビングに行くとゲージの中にワンちゃんが！
『うわぁ...♡』
「あれ、Aちゃん動物すきなん？」
『大好きです...本当に可愛い...』
ゲージの隙間から指を入れるとこちらへ寄ってきて甘噛みしてくる。
「触る？」
『いいんですか？』
苦手やったら可哀想だからと思ってゲージに入れていたから大丈夫なら入れておく必要ないし、とゲージの扉を開けると尻尾を振って飛び出してくるワンちゃん。
『可愛い〜！』
「可愛いやろ？あ、猫もおんねん。ちょっと待ってな」

そう言ってリビングから出て行く神山さん。待ってる間も私はワンちゃんに夢中で。
『本当に可愛いね？ん？投げて欲しいの？ボール？いいよ、貸して？』
なんて話しかけながらおもちゃのボールを投げていた。
「Aちゃん声甘々になってんで笑」
『うわぁ...♡猫ちゃんも可愛い〜！』
戻ってきた神山さんの腕にはまだ小さな猫ちゃんが。

「まだ2人とも子供やからあんまりメンバーにも会わせられてないから初対面の人に緊張しないか不安やってん。でも大丈夫そうやな」
なんて猫ちゃんの頭を撫で撫でする神山さん。
私もワンちゃんと遊んでいると猫ちゃんが神山さんの腕から降りて私の膝の上に
『わぁ何？♡可愛いどうしよう...構って欲しいの？』
なんて頭を撫でると私の手に頭を擦りつけてくる。

「もうデレデレやん笑」
『幸せ...』

神山さんが私の隣に座って私の膝の上にいる猫ちゃんを撫で撫ですると、今度はワンちゃんが私と神山さんの間に体を入れてくる。
「わ、なんやねん！何でここやねん！」
『仲間に入れて欲しいんですかね？』
「もうAちゃんに懐き過ぎやで！」
『嬉しいです...♡』
ちょっと拗ねたような声で言う神山さん。

かわいい

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