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6(神山side) ページ11

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(神山side)




いつかは絶対言わなきゃいけないって分かってた。
でも、こんな風にバレるんだったらもっと早く伝えれば良かった。


「まさかAちゃんに言ってないとは思わへんかった...。」

申し訳なさそうに俺を看病する姉にさらに落ち込む。

「いや、姉ちゃんが悪いわけちゃうよ...

気持ち悪がられるやんな?もう、会えへんかもな...」

「ともはそんな子やと思ってたん?」

え?と聞き返すと、凄く真面目な顔で、
私にはあの子がそんな子には見えへんかったで。
と言った。



そのときはそうかもしれないと思っても、なかなかちゃんと話すのには勇気が出なくて。
朝も会わないように時間をずらしたし、連絡もとらんくなった。


このままAに会うことは無くなるんかな、なんて思っていたある日だった。



「はーい」

家に帰ってゆっくりしているとインターホンがなった。

『あ、えっと、ともちゃん、ですか?』

モニターをみると制服が見える。
顔があんまり見えないけど...

「A?」

『き、来ちゃった』

そんな彼女みたいなこと笑

「ふふ、開けたからそのまま上がってきて」


ついつい笑っちゃって鍵を開ける。






『ひ、久しぶり』


「そうやね」


良かった着替える前で。
家に入ってきたAをソファーに座らせて自分は目の前に座る。


『な、なんでそっち座るの....こっち』

「嫌じゃないん?」

『だって、ともちゃんはともちゃんだもん』

そんなこと言われたら抱きしめたくなるけど、それをグッと抑えて隣に座る。


『ちょっと、聞いてもいい?』



もう怖くないよ
もう一度はじめからやり直そう?

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作者名:あんまん | 作成日時:2020年10月25日 19時

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