検索窓
今日:22 hit、昨日:4 hit、合計:66,831 hit

ep.1 ページ1

.

「ねえ、A?しげがな、この前な、めっちゃ可愛い子と2人で帰っててん...
彼女なんかな?」

『いや、違うやろ。彼女おらんて言ってたで。というか、小川ちゃんは自分に自信なさすぎやって!』


私はこうして色んな子の相談にのることが多い。
恋愛相談、人間関係の相談、家族の相談、勉強のこと...

頼られるのは悪い気しないし、別に聞くだけならいいんやけど、
変に私に相談すれば上手くいく、みたいに考えられてたら困るわ。
そこまでは思ってないと思うけど。

「ありがとう、やっぱりAは頼りになるわ!」

昔から同い年の子よりも落ち着いて見えると言われ、所謂姉御キャラになっていた。
そのおかげで結構話す友達も多いから嫌ではないんやけどね。

ちょ「A〜、行くで〜」

『あ、はーい』

お昼はいつもちょこと一緒。
1年の頃に同じクラスになってそれからずっと仲が良い「ちょこ」こと千代子。

お互い波長が合うし、一緒に居て楽だから好き。
今年は私が特進クラスになったから離れちゃったんやけどね。

私達がいつも屋上の扉の前の踊り場みたいなところでご飯を食べている。
ここはほとんど人が来ないから1年の時に見つけてからはずっとここ。

『ほんで?神ちゃんとはどうなんよ』

ちょ「何もない。最近廊下で見かけもせん」

最近の話題はずっとこれ。
1年の時に同じクラスだった神山智洋に片思い中のちょこの話を聞くのが私の楽しみでもあんねん。

ちょこは背が高いのがコンプレックスやから、背が他の男の子より少し低い神ちゃんから恋愛対象外やと思われてるって言ってるけど、私はそうは思わん。
お似合いやと思うけどね。

.

ep.2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
300人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんまん | 作成日時:2019年10月22日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。