追う獅子から逃げる乙女(青) (ページ7)

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ep.7 ページ7

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『うわ、なんやねんこの通知数』

ちょ「げ、親とか？はよ返信せなあかんのちゃう？」

帰る前に携帯の電源を入れるとメッセージの通知数が凄くて。
え、私今日家の鍵も閉めたし、ゴミも出したよな？
怒られることしたっけ...

怒りのメッセージじゃありませんように。

ちょ「ははは！藤井流星やん！」

大量の通知はほとんど藤井君からでした。

『あーそうや。連絡先教えたんだったわ』

ちょ「へえ～進展しとるやん」

『いや、教えてって言われたから断る理由もないし佐藤君から貰ってって言っただけ』

進展もなにも。
進む先に何もないし。

ちょ「あ、噂をすれば藤井流星やん。見て、部活しよる」

ちょこが指さす方向をみると、アップをしてるユニフォーム姿の藤井君が。

「ほんまにかっこいい...」

「足長いよな...モデルさんみたい」

「サッカー部の華やで」

同じようにグラウンドの方を見てる女の子は口々にそう言う。
いや、それはわかるで。

真面目な表情とか不意にもかっこいいと思っちゃったし。
スポーツ出来る人ってかっこいいやん？

ちょ「ほんでメッセージはなんだったん？」

『あーそうやった。

....なんやこれ。自己紹介？』

メッセージの内容は藤井流星のプロフィールでした。

藤井流星です。
8月18日生まれ獅子座
179cm
B型
2年7組
サッカー部

みたいなことが約30個
その後に

他に何か知りたいことある？
俺は神田さんの事が知りたいねんけど。

と書いてあった。

ちょ「ちょっと...やりすぎやな藤井流星」

『イケメンやなかったら殴ってたわ』

ちょ「返信してやりや。」

『私もプロフィール送るん？』

なんか小学校のころにやったプロフィール帳みたいでおもろいかも。

ちょ「なんやノリ気やん」

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