個室予約のお客様（緑）

ep.18 ページ18

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ご飯も食べ終わり1時間ほど休憩。
4時半になったら準備再開しようかと言う話になった。

柊「化粧ポーチ取りに行ってきますー」

『え、大丈夫ですよ。柊さん全然崩れてないし』

柊「何言ってんの、私じゃないよ。Aちゃんにするの！」

え、私！？

店長「せやせや！ちょっとは小綺麗にしとき！」

店長奥「小綺麗ってどんな言葉選びしてるのよ...
でも少しいつもより可愛くしておいたらいいことあるかもよ？」

今日は力仕事も多いし汗かくからと思ってメイクはほぼしていないも同然。
髪は落ちてこないようにしっかりめにアップスタイルにした。


金「私も恋してたときは身だしなみには気をつけてたなー
同棲してからは全然だけど」

店長「なんや金ちゃんの惚気話なんて珍しいな」

『ちょっと待ってください。私恋してませんけど』

店長奥「あら、そうなの？まあでも今日するかもしれないじゃない？」

この前から何かと恋だの彼氏だのと恋愛モードな皆。
大学のうちに彼氏出来ないと一生独り身かもよ、と英さんに言われてから私もちょっと焦ってるけど。


柊「はい、そこ座って目瞑って....」

実は美容専門生柊さんによってメイクを施されている最中

璃「おはようございますー！」

店長奥「あれ？りいちゃん遅かったのね」

璃「ちょっと用事があって....連絡せなあかんって分かっててんけど、できひんかってん。
ほんまごめんなさい...」

店長「その分働いてくれればええわ」

えー！何時間遅刻してると思ってるの！？
おじさんもおばさんも優しすぎるよ...

璃「あ！柊ちゃんですよね？？初めまして璃梨乃です、りいって呼んで
柊「まずはしっかり謝罪して。話はそれから」

りいさんの言葉を遮りぴちゃりと言ってやる柊さん。
一切りいさんの顔を見ずいつもよりも低いトーンで言う柊さんに金さんもおじさん達もびっくり。

璃「ご、ごめんなさい...」

柊「何が？」

璃「お、遅れてごめんなさい。連絡もしなくてごめんなさい」

柊「次はないから。はい、この話は終わり。
初めましてりいちゃん、柊です」


ここにいる誰もが思っただろう。

((柊さん(ちゃん)かっこいい....))

柊「はい、Aちゃんかんせーい」

『柊さんありがとうございます』

メイクもそうだけど、りいさんへのモヤモヤが少しすっきりしました。

柊「どういたしまして」

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