ep.45 ページ47
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休憩から戻るとお客様が減っていて、金さんから今日は早締めにするって、と伝言。
その後はいつも通り仕事をこなし、というかそうすることで頭を空っぽにしていた。
店長「A、先着替えて来」
『え、いいんですか?』
店長奥「店のことは私たちと金ちゃんが居れば大丈夫だから、ゆっくりしておいで」
今までお客様がいるのに着替えてきて良いなんて言われたことないので正直びっくり。
金さんから何かおじさん、おばさんに伝えていた様子はないし、イレギュラーなのかな今日は。
そう思い裏から抜けると、
神「あ、来た」
『え、神山さん...』
控え室の前には神山さんが壁に寄りかかって立っていた。
神「山さんに頼んでAちゃんと話したいって言ったんよ」
『....別に賄いの時でも』
神「逃げるやろ?」
まっすぐこちらをみる神山さんのちょっと怒ったような視線に、
私は言葉を発することも目を反らすことも出来なかった。
神「ふっ、待ってるから先に着替えておいで」
固まっていると、ふわっと優しい笑顔で頭に手を置かれる。
言われたとおり着替えて、あのまま控え室の前で話すのもなんなので控え室の中に神山さんを通した。
『ちょっと、汗臭いですけど...』
神「ふは、ほんまや。皆が頑張ってる証拠やね」
『...それで、話しって』
神「....ごめんな、今まで傷つけて。」
あ、その話しか。となんだか私は一気に冷静になった。
『いえ、私が勝手に色々考えてただけなので。』
神「思わせぶりな態度をとっている自覚はあってん。
それがそんなにAちゃんを泣かせるくらい傷つけてるなんて知らんかった。
ダサいな、俺。ごめんな」
『そんな、ダサくないです。ダサくなんか...』
神「ほんまにごめんな」
『神山さん、何でそんなに謝るんですか?謝ることなんて何も 神「好きやねん」
....え?』
神「俺、アイドルやねんか。せやから、色々迷ってん。
でも、もう気持ち抑えられへんよ。好きな子傷つけるなんて最低やけど、ほんまに好きやねん。
ごめんな...」
『えっと...いや、あの、彼女いるじゃないですか...。
私見ました。2人で腕組んでいるところ』
神「それ....雑誌の撮影ちゃう?あの都心の裏道のところやろ?
後ろ姿を離れたところから撮ってたで。」
嘘だ...そんな....
さっきまで冷静だった頭に一気に熱が加わり、熱くなったコンピューターの様に思考が鈍る。
神「付き合ってくれませんか?」
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あんまん(プロフ) - 那智さん» 気づくのが遅くなってしまいすみません。素敵なお言葉ありがとうございます。これからも宜しくお願いします! (2020年10月28日 16時) (レス) id: 6d524ee8df (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - いつもTwitterでお邪魔してます☆あんまんさんのお話どれも大好きです☆Twitterもこちらもこれからも楽しみしています☆いつも素敵なお話ありがとうございます☆ (2020年9月9日 23時) (レス) id: 8d359b422e (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(プロフ) - 神山もか.さん» はじめまして。読んで頂けて嬉しいです。また宜しければ感想のコメントくださいね! (2019年9月19日 2時) (レス) id: b79232cc17 (このIDを非表示/違反報告)
神山もか. - はじめまして!凄くステキな作品でキュンキュンしました!続編楽しみにしてます!必ず読ませていただきますね (2019年9月16日 20時) (レス) id: 8360bad8dc (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(プロフ) - なつきさん» 嬉しいです!続編私も描きたいので新作のお話の合間にでも入れようかなと思っております。次回作でもお会いできたら嬉しいです! (2019年9月11日 0時) (レス) id: b79232cc17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんまん | 作成日時:2019年5月12日 15時