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ep.2 ページ2

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今日のお客様は黒いお洋服の背の高い男性と、少し小柄でマスクをした男性の2人。
俳優さんか何かかな?それとも歌手?アイドル?
よく顔が見えないのでわからないけど、また携帯の光で誘導する。



お部屋にご案内して、上着をかけるハンガーを渡す。
高いお洋服を私たちが触って汚したら申し訳ないからハンガーを渡すだけでいいよ、と金さんが言っていた。
他のお客様の時はかけることもあるんだけどね。


「とりあえず生と...神ちゃんどうする?」

「あー...ウーロン茶あります?」

『はい、ございますよ』

「じゃあウーロン茶で」

『生とウーロンで。はーい』

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『ご新規様ウーロン茶、生オールワンです!』

「「はいよー」」

柊「ねね、知ってる人だった?」

『いや、私はちょっと存じ上げない方でしたねー...』


柊さんは私と同じフロアのバイトさんで数ヶ月先輩。
ほぼ同期の様に接してくれる明るくて可愛らしい方。


柊「ま、そんなもんだよねー。でもAちゃんそもそも疎いからなー。
もしかしたらめちゃくちゃ有名な人かもよ?」

『えー流石にめちゃくちゃが付くくらい有名ならわかりますよー』

そんな話をしながら、いつものように仕事をしつつたまに聞こえる個室からの声に耳を澄ませ私たちを呼ぶ声を聞き落とさないように注意して.....




「「疲れたー!!!」」



4番個室は私たちが動いているところから少し離れたところにある。
呼び出しボタンのないこの店ではお客様との目配せや、お客様の声で注文を取りに行くので
4番個室からの合図を見落とさないように細心の注意を払う。

これがかなり疲れるんだよね〜

金「2人ともお疲れ様」

店長「はいよ、今日の賄い!」



お客様が帰って片付けが終わった頃にはもう外は真っ暗で人通りも少ない。
バイトは皆ここで賄いとしてでるご飯を食べて帰る。

『今日はからあげですか!?やったー!!』


おじさん、こと店長が作る料理は天下一品。このためにバイトしてると言っても過言では無いくらい美味しいし元気が出る。

店長「ほんま上手そうに食うなー、作ってる方も嬉しくなるわ」

「山さんごちそうさまですー」


4番個室の方からお客様が来た。

店長「おう!流星に神ちゃん!」

流星に神ちゃん??
やっぱり私は知らない方だったみたい。


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あんまん(プロフ) - 那智さん» 気づくのが遅くなってしまいすみません。素敵なお言葉ありがとうございます。これからも宜しくお願いします! (2020年10月28日 16時) (レス) id: 6d524ee8df (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - いつもTwitterでお邪魔してます☆あんまんさんのお話どれも大好きです☆Twitterもこちらもこれからも楽しみしています☆いつも素敵なお話ありがとうございます☆ (2020年9月9日 23時) (レス) id: 8d359b422e (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(プロフ) - 神山もか.さん» はじめまして。読んで頂けて嬉しいです。また宜しければ感想のコメントくださいね! (2019年9月19日 2時) (レス) id: b79232cc17 (このIDを非表示/違反報告)
神山もか. - はじめまして!凄くステキな作品でキュンキュンしました!続編楽しみにしてます!必ず読ませていただきますね (2019年9月16日 20時) (レス) id: 8360bad8dc (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(プロフ) - なつきさん» 嬉しいです!続編私も描きたいので新作のお話の合間にでも入れようかなと思っております。次回作でもお会いできたら嬉しいです! (2019年9月11日 0時) (レス) id: b79232cc17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんまん | 作成日時:2019年5月12日 15時

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