私とイジフン

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『私、韓国で音楽の仕事してるAです。あなたは？』

「2年の柚野です」

『柚野くんは将来何になりたいの？』

「作曲家になりたいです。自分の作った曲を自分の好きなアーティストの人に歌ってほしくて」

『へえ〜素敵ですね！その、好きなアーティストって？』

「SEVENTEENです。ご存知ですか？その中のウジっていうメンバーにあこがれていて！」

キラキラと目を輝かせながら話す柚野くんを見ながら私はこんな偶然はあるのか。と一人驚いていた。
柚野くんは、ジフナの作る曲や世界観、声が自分の好みとばっちり合うし、ダンスも上手で尊敬していると話してくれた。
ジフナが練習生時代に歌っていた曲や弾いていた曲を中心に練習しているみたい。

『柚野くんならきっとウジになれますよ。応援してます』

「ありがとうございます！」

そう言って私は柚野くんと分かれた。

ジフナ、居たよ。
ジフナのことを尊敬して、愛してくれている人が。
今も頑張ってるかな？
怪我してない？ご飯は食べてる？
無理はしないで。

ふとした瞬間考えるのはジフナの事ばかり。
少し離れて落ち着くために日本へ来たのにこれじゃ意味ないじゃん。

携帯を見ても連絡は来ていない。
あんなこと言っておいて何なの？

溢れだす不安がイライラへと変わった。

それでもやっぱり好きなんだよなあ。



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