私とイジフン

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JIHOON side

1位になって、沢山のお祝いの手紙やプレゼントが届いていた。
昔から応援してくれていた方から、この前の放送で初めて俺たちを知った方、俺よりずっと年上の方からまだ小学校に入学していない小さな子まで。

どれも心の込もったもので目頭が熱くなった。
こんなに愛されていいものなのか、こんなに上手くいくものなのか。
素直じゃない俺はそう思うようになっていた。
そのうち何か失うんじゃないかと怖がっていたのは間違いじゃない。

そんなときだった。
少し分厚い手紙の封を切ると、内容は俺へのある意味純粋な思いだった。

皆に好かれるはずがない、皆に良く思われないのが現実。
そう分かっていながら今回の1位で良い気になっていたみたいだ。

"実力のあるメンバーにもっと実力を輝かせる歌を歌わせてほしい。"
まだ作曲を初めて短い。拙い曲だって分かってるし、外のプロの方に頼んだ方が成功するかもしれない。それでもSEVENTEENの強みになるって代表やボムジュヒョンに言われて始めたっけ。

他の手紙は全てありがたい言葉だっただけに、たった1通の手紙に綴られた言葉が頭を離れなくて、夜も寝付けなくて。
かと言って、メンバーに相談したって迷惑をかけるだけだ。
Aやボムジュヒョンは今忙しいし。

そう思うと自ずと自分の中に留めておくしかなかった。
この判断は間違ってなかったはずだ。
そうだろう？


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