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水上目線


「,,,え,,,?」


いくら待っても地面に落ちたような痛みはない
一瞬もう死んだかと思ったが
どれだけ高いところで落ちたとしても
人間は痛みを感じるものだ

僕はゆっくり目を開けた
そこには僕の腕をつかんでいる手がある


「川上,,,!」


それは川上だった


川『危なっ!』

「何で,,,」

川『何でって、水上のこと探してたんや』

「!,,,放して」

川『ここまで来て誰が放すか』

「いいから放してよ!!!」

川『!,,,,,,無理だ』


そのまま僕は川上に引き上げられた
僕は立つ気はなかった いや立てなかった
今の状況整理をしようとしているが
感情的になっている心を落ち着かせるのに精一杯


川『ひとまず落ち着け』


川上は終始落ち着いた声をしている
なぜかそれが腹立たしかった
何でかわからない


「うるさい!何で助けた!?偽善者!」


どこから来たかわからない怒りのまま叫んだ
当たり前だ こんな奴を助けるなんて頭おかしい
きっと裏がある そんな確信
だから優しさを貰うのに腹がたった

でも涙が止まらない 何が悲しんだろう?
涙で川上の顔が見えない
泣きすぎて過呼吸になりかけている

でも川上がなにもしない
そこにいるのに手を差しのべようとしない
ほらやっぱり 裏があった
苦しめながら殺す気だ

僕は少し足掻こうとして
声をあげようとした瞬間


川『助けるだろうが,,,』

「はあ?,,,」

川『誰が助けずに見殺しにせぇ言うんね!!』

「!」


川上が怒鳴った 初めて怒った川上を見た
でもその瞬間自分が怒ったことに気づいて
急に落ち着いた


川『ひとまず泣き止んで』


凄く落ち着いた声だがなぜか怖い

何とか落ち着き 話せる状態になった
これだったら鶴崎と同じ流れだな


川『で、どっちが良い?』

「え?」

川『このまま帰ってみんなに事情話すか、ここで俺にだけ話すかどっちが良い?』

「え?そんなの急に言われても,,,」


選べだなんて いきなり言われても困る


川『そのままだったら帰るぞ』

「ま、待って!」


容赦がない!
今すぐ逃げ出したいが泣きすぎて体力がない
極力話したくないがこのままみんなに話すより
川上だけに話た方が良いだろう


「わかったよ。話す」


そしてさっきまでのことを話し始めた
批判されていること
体はもう悲鳴をあげていて限界だということ
何もかも何も出来なくてしんどいこと


「ここまで来たら、まだみんなに愛されているとわかっている中で死にたいんだ,,,」


そうこぼした

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マイペースな人(プロフ) - コメントありがとうございます!意見が集まるまで3で行こうと思います! (2020年9月5日 19時) (レス) id: 0311882f01 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 初めまして!私は、どちらでも、いいですよ!(●´▽`●)、でも、個人的には、誰オチになるのかが楽しみです (2020年9月4日 21時) (レス) id: a37b41dbad (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - [3]でお願いします!! (2020年9月4日 21時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
亜沙(プロフ) - お話面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!! (2020年7月29日 15時) (レス) id: 49390dd1dd (このIDを非表示/違反報告)
マイペースな人(プロフ) - ありがとうございます! (2020年6月14日 17時) (レス) id: c8f93d83f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マイペースな人 | 作成日時:2020年5月23日 7時

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