８話 リクオside ページ11
羽織をとり、庭に飛び降りる
『助けに……行かなきゃ』
僕を信じてくれた、
それに、まだ話せてないんだ。
「どこへ行くんじゃこんな時間から！？」
そんなの……
『決まってるじゃんか！！
木崎くん達を助けに行く！！
ついてきてくれ青田坊、黒田坊！！みんな！』
待ってて、木崎くん！カナちゃん！
「へ、へい！」
青田坊達は急いで準備してくれる。
けどそこへ、
「待ちなされ！！
なりませんぞ…人間を助けに行くなど…言語道断！！」
木魚達磨の声が響く、
『えっ…！？な…何で…？』
「そのような考えで我々妖怪を従えることが出きるとお思いか！？
我々は妖怪の総本山…奴良組なのだ！！
人の気まぐれで百鬼を率いらせてたまるか！！」
友達を助けちゃいけないの！？
「達磨殿！！若頭だぞ！！無礼にも程があらぁ！！」
青田坊……
「無礼？ふん…貴様…奴良組の代紋¨畏¨の意味を理解しているのか？
妖怪とは…人々に畏れを抱かせるもの
それを人助けなど………笑止！！」
「てめぇー！！」
つかみ合う二人
お父さんとお爺ちゃんはじっと見ていた
っ！こんなことしてる時間は無いのに！！
『や…やめねぇか！！』
「｢｢！！｣｣」
「ふっ……やっとかい」
早く、早くしねぇと
『時間がねぇんだよ。
おめーのわかんねー理屈なんか聞きたくないんだよ！！木魚達磨！！
なぁ……皆』
ザワ…ザワ…
「若…？」
「若の姿が……？…お、おい」
「あれ」
『オレが¨人間¨だからだめというなら
妖怪ならばオマエらを率いていいんだな！？』
だったら………
『だったら……人間なんてやめてやる！』
「え……(なんだ…！？これは…この目…さっきまでとは別人)」
『おめーらついてきな』
「リクオ」
親父？
「俺も行くぜ。息子の初出入りだ近くで見させてもらおう。」
『！ふっ…もちろん。…今夜は何だか…血が……あついなぁ…』
「リクオ様言ったでしょう。それが妖怪の血です」
『血…か…』
「リクオ、お前は百鬼を率いていいんだ
だって……俺と親父…¨総大将¨の血を
４分の１も継いでんだからな」
その後、急いで現場へ向かい、青田坊に瓦礫をどかしてもらう。
ゴバッ！！！
「おほ……見つけましたぜ若ァ
生きてるみたいですぜー」
青田坊の視線の先にはバスがある。
よかった…みんな無事か。
『……ガゴゼ…貴様…何故ここにいる。』
というか、なんだ、この違和感は…
『っ！ガゴゼの部下がいない？』
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作者名：椿餓狼 | 作成日時：2017年7月22日 1時
