転生しちゃった ページ5
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夜が空けて、私はアカデミーの卒業試験へと向かう。
どうも緊張してしまうのか足取りが重く感じる。
どうしよう···高校受験をした時ぶりの緊張感···!と前世で体験した苦痛を思いだし、更にブルーになった。
頭の中で落ちたらどうしよう、とか、私だけ落ちるかも···!とかマイナスなことばかり浮かんでは消えていく。
すると突然隣にいたシカマルが口を開いた。
「今更足掻いたとこでどーにもなんねーよ。
物語の主人公じゃねぇんだからよ、···けど、」
そこで一旦言葉を切り、立ち止まるシカマル。
私はシカマルに続くように立ち止まった。
それと同時に頭に乗る重み。
わっ!と声を上げると少し雑に頭を撫でられた。
「この試験では今までの積み重ねがきっとあらわになる。
お前は今まで色んなことを乗り越えてこれた、そうだろ?
だから、めんどくせぇことうじうじ考えてねーでよ。
受かった後、褒美で何貰おうかとかそのお花畑な頭で考えてりゃ良いんだよ。」
色々余計じゃない!?と言い返しつつ、頭の上で動く手の感覚が心地よく、安心できるもので目を細める。
これがシカマルなりの励ましなんだ、と思うと何だかくすぐったく思えて、私はシカマルに飛び付いた。
『ありがとぉぉぉおシカマルゥゥゥ!!シカマルの激励のお陰で不安とか?そーいうの全部吹っ飛んでったよぉぉお!!ほんとにありがと!愛してるぞぉぉぉぉおおおおおお!!!』
そう叫べば、へーへーと慣れたような反応を返された。
そこに少しあれ?と引っ掛かりを感じた。
(昔は照れてくれたのに···)
7年もあれば人は大分変わるからな···と少し寂しく思いながらシカマルから離れ、シカマルの顔を見ようとした。
しかし、それは叶わず、
『あの?シカマルくーん?』
シカマルに頭を押さえつけられた。
いつぞやのデジャヴを感じつつ、少しフリーズする。
その時聞こえたシカマルの心臓の音は
···中々に早いものだった。
『ちょ、照れちゃってんの!?可愛い過ぎかぁー!シカマル!愛してる!!!!』
「なっ···!!いい加減、離れろ!!!」
『シカマルが離してくれなかったんじゃん!?理不尽···!!!!』
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どんてん(プロフ) - Kさんさん» ありがとうございます!!!絵のことも褒めて頂けてもう有頂天です!!私の最推しは我愛羅です!カカシ先生も大大大好きです!ミナトさんもやっとこの前アニメで登場されまして···!もう素敵過ぎて鼻血ブー!状態でした! (8月21日 22時) (レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - そういえばどんてんさんは誰推しですか?自分は、カカシ先生とミナトさんです♪ (8月21日 22時) (レス) id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - またまた更新されてた!!イラスト上手すぎやないか.....文才も画力もあるって...分けてください!いやぁもう尊い、本当に尊い。それしか出ない (8月21日 22時) (レス) @page42 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
どんてん(プロフ) - Kさんさん» いつも暖かい感想、本当にありがとうございます!!!こうやって応援して頂けることが何よりも更新の励みになります! (8月16日 20時) (レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 最近、スマホをなくしてしまっていてやっと今日発見しました!久々に開いてみたら、更新めっちゃされててもう音速で全部見ました!!カカシ先生ぇ最高っっだぁ!!更新有難うございます!応援しております! (8月16日 19時) (レス) @page32 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どんてん | 作成日時:2023年8月1日 18時