忍者に転生した私は愛を叫ぶ2

転生しちゃった ページ25

先生の突然の言葉に皆一同ピシリとフリーズする。


まあ無理も無いだろう。


教室に入って来た瞬間に黒板消し落としをくらい、そこに初対面のガキに頭を撫で回されるなどというとんでもない屈辱を受けたらそら嫌いになるわ。


てか多分私のあの謎行動のせいで嫌われたんだな···と一人やっちまったぁぁぁと頭を抱えていると、その上忍の人から取り敢えず外行こう、と声を掛けられて皆で外に向かった。



·
·
·



「そうだな···まずは自己紹介してもらおう」

「どんなこと言えばいいの？」



そう問いかける春野さんに上忍の人は少し唸った後にこちらを見た。



「そりゃあ…好きなもの嫌いなもの…。将来の夢とか趣味とか…。ま、そんなのだ」

「あのさ！あのさ！それより先に先生、自分のこと紹介してくれよ！」

「そうね…見た目ちょっと怪しいし」



上忍の人の提案にナルトと春野さんが食い掛かる。



「あ、俺か？俺は『はたけカカシ』って名前だ。好き嫌いをお前らに教える気はない！将来の夢…って言われてもなぁ…。ま！趣味はいろいろだ」



返ってきた自己紹介に一同静まり返る。



(これって結局···)



「ねえ、結局わかったの名前だけじゃない？」



春野さんも同じ事を思った様で私の言いたかったことを代弁してくれた。


さすが春野さんだ。


しかし、そんな私達の困惑している様子など見えていないかのようにスルーする上忍の人···もとい、はたけ先生。



「じゃ、次はお前らだ」

·
·
·

「んじゃ、最後···そこの君」

『はい』



気づけば自分の番になっており、やべっ聞き流してた···！と姿勢を正す。



『青木A、好きな物はネルネルネル···』
「えぇ！？Aちゃんてば、俺のこと愛してるって言ったじゃねぇかよ！！そこは俺とか百歩譲って友達とかだろぉ！？」




少しふざけてやろうと思ってちゃかした自己紹介だったのだが、ナルトが物凄い勢いで突っ込んできた。



『う、嘘に決まってんでしょ。さすがに···好きなもの···というか好きなのはナルト含めた色んな友達？で、嫌いなものは···ちょっとかっこつけたいから言うね。私の好きな人を傷つける人』



どや顔で告げると、それ言ったらかっこつかないってばよ···とナルトに突っ込まれた。



『将来の夢はお父さんとお母さんみたいに強くなって、自分と回りの人を守れるような忍びになること』



そう口にして真っ直ぐはたけ先生を見た。


___

ネルネルネルネは木の葉の里には無いです。

転生しちゃった→←転生しちゃった

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す