転生しちゃった ページ2
私がそう言うとサスケは何だか毒気を抜かれたような顔で私の肩を掴む力を緩めた。
「お前···変わってねぇな」
『いやー！サスケは大分変わったね！びっくりしちゃったよ！』
最初わかんなかったし！とカラカラと笑い声を上げてやった。
すると、サスケは途端に真剣な顔つきになり、口を開いた。
「それで？」
『ん？』
「今までどこに居たんだ」
『何で？』
頭にハテナを浮かべて問うとサスケは苛立った顔をして続けた。
「お前、何も言わずに消えたじゃねぇか」
その言葉にピコンと電球に光が灯るような、何か合点が行った。
『そー言えばなんですけど···』
言葉を濁しながら口を開いた私をサスケはじとりとした目で見てきた。
(うっ···言いにく···)
『そのぉ···何と言いますか、
伝えるのをすっかり忘れてたというか···』
ボソボソと伝えた言葉にサスケの目はどんどんつり上がっていく。
「こんの、ウスラトンカチが···！！！」
雷が落っこちて来たような感覚に咄嗟にサスケの下からすぐ後ろに居たシカマルの後ろに逃げ込む。
シカマルは最初は私のことを助けてくれそうな雰囲気があったのに、今はもうただめんどくせぇ、という顔をしている。
そんなシカマルだが、私が後ろに逃げ込むと少し不満そうな顔をして私とサスケを見た。
「お前ら、どーいう繋がりがあんだよ···」
『え···つながり···？』
(修行仲間かな···？)
そう伝えようと口を開いた時、
「人の目をはばかって逢瀬を重ねた仲だ」
とサスケがとんでもないことをぶちこんできた。
すぐにシカマルが「はぁ！？」と驚いて私の方を見たが、私は首を横に振って否定を主張する。
確かに、両親の目に留まらぬようコソコソの修行場所に行ってたし、サスケにも会ってたよ！？
けど、そんな勘違いを振り撒きそうな言い方するかね···！？
驚きながらサスケを見ると、サスケは少し満足そうにしてやったり、という顔をしていた。
しかし、それは私に向けられていた訳ではなく、どうやらシカマルに向けられていたのだ。
(もう、何がなんだか···)
謎過ぎる現場に私は困惑するも、すぐに頭を切り替える。
それにしても、どや顔するサスケ···
『可愛い過ぎるでしょ···！！っぅぅぅ〜愛すぅぅぅ！！！』
そう言葉を絞り出した瞬間、頭の上からはシカマルのめんどくせぇ···とやけになったような声と回りからの黄色いような悲惨なような叫び声が上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どんてん(プロフ) - Kさんさん» ありがとうございます！！！絵のことも褒めて頂けてもう有頂天です！！私の最推しは我愛羅です！カカシ先生も大大大好きです！ミナトさんもやっとこの前アニメで登場されまして···！もう素敵過ぎて鼻血ブー！状態でした！ (8月21日 22時) (
レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - そういえばどんてんさんは誰推しですか？自分は、カカシ先生とミナトさんです♪ (8月21日 22時) (レス) id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - またまた更新されてた！！イラスト上手すぎやないか.....文才も画力もあるって...分けてください！いやぁもう尊い、本当に尊い。それしか出ない (8月21日 22時) (レス) @page42 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
どんてん(プロフ) - Kさんさん» いつも暖かい感想、本当にありがとうございます！！！こうやって応援して頂けることが何よりも更新の励みになります！ (8月16日 20時) (レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 最近、スマホをなくしてしまっていてやっと今日発見しました！久々に開いてみたら、更新めっちゃされててもう音速で全部見ました！！カカシ先生ぇ最高っっだぁ！！更新有難うございます！応援しております！ (8月16日 19時) (レス) @page32 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どんてん | 作成日時：2023年8月1日 18時
