死神の名付け親

脱力 ページ29

爽翔side


*＊


｢真子...。｣


そう溢した言葉がむなしく屋上に広がって消えていった。


｢天白くん。。。｣


光里は気まずそうに目を逸らす。

別に光里が傷つかなくていいのに。

おれがただ拒絶されて傷ついてるだけで。


｢あ、あたし、真子と話してくる！｣


そう言って光里は飛び出して行った。


｢お、おい！光里！？｣


とめる間もなく光里は颯爽と去っていった。


｢はぁ。。。｣


屋上のフェンスに力無く寄りかかる。


｢真子...おれに何か隠してるだろ。｣


下をうつむいたまま力無く笑った。

そんなおれをからかっているのか青い空を曇が静かに通り過ぎて行くのだ。

お、おたんこなす！？→←理＿＿＿？

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