転生しちゃった ページ42
『ありがとう···シカマル。シカマルのお陰で寂しさがすっかり···』
「A」
言葉の途中で遮られる。
「···違ぇだろ、我慢すんな」
ほらよ、とすくりと立ち上がると私を家に引っ張り込んだ時と同じように私の手を掴んで自分へと引き寄せる。
その際、頭を押さえつけられたため、回りからは顔が見えないようにされてしまった。
『え！？シカマルさん！？』
状況を飲み込めずあたふたしていると、上からため息が一つ。
「誰も見てねーし見えねーよ、だから安心して今だけでも肩の力抜いとけ」
そう言って一定のリズムで頭を押さえていない方の手で背中を叩かれる。
『何で···そんな、子供扱いするの···？』
「はぁ？そりゃ、こっちのセリフだろーが、いっつもいっつも俺は子供だから心配掛けらんない、とか抜かして、今もそんな顔しやがってよ、お前も俺とおんなじ子供だろーが」
『だって···シカマル···いつもめんどくせぇとか、言ってたじゃんかぁ···』
「へーへー、お前のことならめんどくさくても何とかしてやるから安心しろー」
『それいつもと何にも変わんないぃ〜！！』
シカマルと言葉を掛け合っていると知らず知らずの内に頬を伝う何か。
後半、自分が何を言ったのかとか、何を言われたのかとか覚えて無いけど···。
(帰ってこれた場所がここで···本当に良かった···)
「お前、明日からアカデミー一緒に通うぞ」
『え！？途中からなのに！？』
「火影様から砂隠れの里に居た頃、そっちのアカデミーに通ってたから大丈夫だろ···だとよ」
『勉強はもうお腹一杯なんだけどなぁ···』
______
『だって···シカマル···いつもめんどくせぇとか、言ってたじゃんかぁ···』
「へーへー、お前のことならめんどくさくても何とかしてやるから安心しろー」
『それいつもと何にも変わんないぃ〜！！』
お前のことは、めんどくせぇなんて思わねぇよ。
全力で、何がなんでもお前が笑ってられるように俺が必ずしてやるから。
だから、
(頼ってくれよ···)
我ながら、こんなことで杞憂してることがとてつもなくめんどくさい。
「あ"ぁ"ー···めんどくせぇ···」
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どんてん(プロフ) - 黒川かぐやさん» ありがとうございます！！そのように言って頂けて本当に嬉しいです！！ (8月29日 18時) (
レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - 転トラじゃなくてめっちゃ嬉しいです!!!この作品自体も大好きです!!! (8月29日 16時) (レス) @page1 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんてん | 作成日時：2023年7月8日 17時
