転生しちゃった ページ37
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次の日の朝、まだ夜が明けきっていない時間、私は砂隠れの里から外へと通じる岩の通路の所に木の葉の忍びの人と共に来ていた。
どうやら祖母が私と仲良くしていたテマリの姉御やカンクロウの兄者には里を出る、ということを伝えていたらしく、二人が見送りに来てくれた。
二人とも凄く寂しそうにしてくれたし、心配もしてくれた。
何より、
「ほんとに良いのか？」
『良いんですよテマリの姉御』
「きっと、あいつ、一荒れするじゃん。」
『それは···その、申し訳無いんですけど、カンクロウの兄者達で宥めてもろて···』
「我愛羅に、Aが里を出ること、お前から伝えずに行くんだな」
『はい···ちょっと会うの気まずいし』
そう言うと二人ははぁ···と大きくため息をついた。
二人には申し訳無さで一杯だ。
しかし、気まずいものは仕方ない。
何だかんだ言うタイミング逃しちゃったし。
きっとすぐ私のことなんか忘れるだろうし。
あれだよ、ほら、転校しちゃった友達、ずっ友だからね！忘れないでね！とか言って同窓会とかで名前上がるまで忘れちゃうあんな感じになるんだよ、きっと。
だから、寂しがるのは最初だけですよ！きっと！と笑い飛ばせば二人は物凄い形相で私を見た。
「お前というやつは···！！」
「我愛羅も苦労するじゃん···」
二人から別れを惜しむような反応ではなく、説教的な雰囲気と呆れの雰囲気を感じとり少ししょげる。
そうこうしているうちに木の葉の忍びの人からそろそろ行きますよ、と声を掛けられた。
はい、と小さく返事をして二人に向き直る。
『それでは、そろそろ行きます。長い間、お世話になりました』
「妹が出来たようで嬉しかったぞ」
「ちょっと寂しいじゃん」
二人からの言葉にはにかむ。
『出来れば忘れないでくださいね』
「なっ···！絶対忘れてやるものか！お前のような人騒がせ···じゃなくて妹分を！」
「忘れたくても忘れられねーじゃんよ」
あれ？思ってた反応と違う？とか思いつつ私はそれでは、と踵を返した。
『二人とも我愛羅をお願いします！本当にありがとうございました！ずーーーーっと大好きです！どこからでも愛してまぁーす！！！』
そう叫ぶと私は砂隠れの里を木の葉の忍びの人と共に飛び出していた。
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どんてん(プロフ) - 黒川かぐやさん» ありがとうございます！！そのように言って頂けて本当に嬉しいです！！ (8月29日 18時) (
レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - 転トラじゃなくてめっちゃ嬉しいです!!!この作品自体も大好きです!!! (8月29日 16時) (レス) @page1 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんてん | 作成日時：2023年7月8日 17時
