勿忘草をキミに。[SnowMan]

＊俺だって ページ14

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今、Aちゃんと楽屋で二人きり。


ずっと憧れてたAちゃんと接するのも
すっかり慣れてきたんだけど。


なんだか疲れた顔をしてる。
でも俺にはどうしたらいいのかわからなくて。


頼ってほしいって思いでいっぱいなんだけどね？
やっぱり年下。やっぱり後輩。

頼ってはもらえない。


それでも、もうメンバーだから。
力になりたい。



ラウ「ねぇAちゃん？」

桜辺「ん？」


パソコンから俺のほうに視線がうつる。


ラウ「俺、さ。

年下だし、後輩だし、まだまだ頼りないかもしれないけど！！

俺だってAちゃんの力になりたい！！

俺は、Aちゃんに、何ができる……？」



Aちゃんは驚いた顔してる。

それもそうだよね、こんな急に。

でも。

泣きそうになってるのは、悲しいからじゃないでしょう？？


涙をためながら微笑んでるAちゃんは

めちゃくちゃ綺麗だ。




桜辺「っふふ、ありがとうラウたん。

じゃあさ。」


桜辺「ハグ、してくれへん？」


ラウ「………へ？」


桜辺「ハグってすごく癒されるんよね。

大好きなラウたんにハグしてもらったら、
元気めちゃめちゃでる！！」



俺、力になれるんだ。



ラウ「っ、！ うん！！！！！」


ぎゅうううっと抱きつく。


桜辺「ん〜〜ラウたんのハグは安心するわ〜」

ラウ「ほんと……？」

桜辺「ほんま！うれしい、ありがとうね。」

ラウ「んふ、Aちゃん大好き」

桜辺「へへ、わたしも！ラウたん大好きやで」





深澤「なんか俺涙でそう」

佐久間「俺も……感動ピーマンだわ」

岩本「ラウールまじいい子だよね。これは泣けるわ」

向井「写真撮っとこ、」

渡辺「それあとでグループに載っけてね」

向井「もちろん！」

阿部「こんなに優しい子たち。俺たちが守らなきゃね。」

宮舘「そうだね。守ってあげたい」

目黒「俺もっす」

深澤「みんなで守ってこうな。」




うっすらあいたドアの前でこんな会話があったことは、俺たちは知らないんだけど。




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