平成のホームズ、文豪たちの世界へ ２【名探偵コナン】【文豪ストレイドッグス】

37話　敦「この人ある意味強いのかも・・・・・・！」　コナン「あははは・・・・・・そだね・・・・・・」 ページ2

太宰さんにはまた後で話すことを(強制的に)約束し、今は事務所にいる。


事務所のソファーに腰かけたスーツ姿の若い女性客。
どうやらこの人が依頼人のようだ。名前は樋口さん。
マニッシュな美人だ。


向かいの席には谷崎さんが座っており、書類バインダーを手に応対している。
その谷崎さんの背後に、ナオミさん、敦さん、太宰さん、国木田さんがいて、
俺はソファーの横にいた。
俺を始め、皆興味津々に樋口さんを見ている。


・・・・・・なんかこの人怪しいんだよなー・・・・・・。
確証はないけどなぜかそんな感じがしていた。


すると、


太宰「美しい」


いきなり樋口さんの手を握り、口説き始める太宰さん。
おいおいなにやってんだよ・・・・・・。


案の定、国木田さんに隣室に引っ張られていき、扉がしまった。


樋口「それで、依頼のお話なのですが」


谷崎「あ・・・・・・はい・・・・・・」


この人凄ぇ・・・・・・。
何事も無かったかのように話を再開させた・・・・・・。


樋口「実は我が社のビルヂングの裏手に、
最近善からぬ輩が屯しているようなのです」


善からぬ輩・・・・・・？


谷崎「善からぬ輩とは？」


樋口「襤褸を纏った連中のようです。
中には聞き慣れない、異国の言葉を話す者もいるとか・・・・・・」


国木田「そいつは、密輸業者の類だろう」


国木田さんが隣室から出てくる。


国木田「軍警がいくら取り締まっても、フナムシのように湧いてくる。
港湾都市の宿業だな」


樋口「ええ、無法の輩という証拠さえあれば、軍警に掛け合えます。
ですから―――」


国木田「現場を張って証拠を掴め、か・・・・・・小僧」


国木田さんは横目で俺と敦さんを見た。
まさか・・・・・・


国木田「お前たちが行け」


敦「ええぇー！？」


はは・・・・・・やっぱり・・・・・・

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