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1週間後、文化祭翌日の日曜日

「あ、Aさん。こんばんは〜。」
閉店作業の為、店外へとサインボードを引き上げに出ると、一足先に下げに出てくれたらしいアシスタントのトモちゃんと斎藤くんが談笑していた。
今日も出番があったのだろうか?
肩にギターケースをかけている。

入れ違いに店内に戻るトモちゃんを見送った斎藤くんが、笑顔で問いかける。

「昨日のライブ、どうでした?終わった後で声かけてくれるかと思ってたんだけどな。」
「あ、、えっと、昨日行けなくて、、。」
「、、、え?」
「、、ごめん。昨日行けなかったんだよね。」
怪訝そうな斎藤君に、繰り返す。

「え?! だって、、」
「急にお店が忙しくなって抜けられなくなっちゃって。、、、ごめんね。」

、、、嘘だった。

本当は、昨日、約束どおりライブを観に行っていた。

長めの休憩を貰って出かけた文化祭。
体育館のステージに現れた斎藤くん達のバンドは、私の予想よりも遥かにちゃんとしていた。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成。
学園祭にありがちな、自己満足だけのバンドとは違い、彼らの演奏は良くまとまっていて、それでいて勢いや熱があって。
ギターの斎藤くんをはじめ、メンバーは皆上手だったし、ボーカルの男の子も魅力的でステージでの身のこなしもサマになっていた。

普段洋楽ばかりで邦楽に疎い私には、彼らが演奏していた曲が彼らのオリジナルなのか、コピーなのかは判らなかったけど。
持ち時間の20分はあっという間だった。

ライブを終え、拍手と歓声を浴びながらステージから去って行った斎藤くんに、「良いライブで楽しかった、誘ってくれてありがとう。」と一言伝えてから帰ろうと、追いかけて向かった体育館の外。

彼らは少し離れた待機場らしきテントの下で、賑やかな女の子のグループに囲まれていた。

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星宵(プロフ) - そらさん» はじめまして。嬉しい!ありがとうございます。本質は変わらないと思うけど、今みたいに責任ある立場ではない分、学生時代のギタボ氏は、より無邪気で感情に素直だといいなぁと思いながら書いてます。これからもよろしくお願いいたします。 (2020年10月24日 11時) (レス) id: 5d266fa98e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - はじめまして。無邪気でかわいくて、すごく癒されてます(^^)ひっそり更新楽しみにしてます…無理なさらず(^^) (2020年10月21日 21時) (レス) id: 70b1605356 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星宵 | 作成日時:2020年10月13日 12時

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