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殆ど迷わずに決めたオーダーだったけど、
料理もビールも本当に美味しかった。
お互い最初の宣言どおり2杯目に進み、
心地よい酔いが広がっている。
「ふふ。」
「何？」
「注文の時から二人とも『良いね〜』のオンパレードだったなって思って。」
「あはは、確かに ！一切否定しなかったよね。」
私の言葉に斎藤さんも同意して笑う。
アーモンド型の目が優しい形に弧を描き、
口角の上がった口元にはキレイな歯並びが覗く。
マスク無しの笑顔、やっぱり凄く良いな。
「良いお店ですね、ここ。
ビールは勿論、何食べても美味しくて。」
「ホントだね。
教えてくれた友達も絶賛してたんだよね。」
「注文したの、全部当たりでしたね〜。」
「うん。当たりだった！」
うんうんと頷く彼は
私に話を合わせてくれているのではなく
心からそう思っているようで。
好みが合う人とのご飯っていいなぁ、
斎藤さんとなら、何を食べても楽しそうだ。
今夜のおさらいするように
もう一度メニューをめくる彼を眺めながら、
そんなことを考える。
ふと彼が顔を上げた。
「ねえ、沢入さんは和食もイケる？」
「はい。好きですよ。
和食でもやっぱり日本酒よりはビールですけど。」
「ホントに？俺もそう。
じゃあ今度は和食でビールにする？」
思いがけない「次」のお誘いだった。
勿論異論はない。
「良いですね！
私、いま気になってる和食のお店がいくつかあるんで、候補をリストアップして連絡しますよ。」
「だったら電話よりLINEの方が便利だよね、
交換しよう？」
「はい。」
「そういえば、ビールフェアっていつまでだっけ、まだやってる？」
私が差し出した端末を操作しながら、彼が尋ねる。
「明後日の水曜日までです。」
「そっか、良かった。
実は明日また別の友達にビールを差し入れようと思ってて。」
どうやらすっかり気に入って貰えたらしい。
「ありがとうございます。
ただ、、明日は私お休みなんでお取り置きの対応ができないんですけど、どうしましょうか。」
「ああ、もちろんそれは全然大丈夫。
もう自力で買えるから。」
心配させちゃってごめんね、
と言いながら携帯の操作を終える。
「よし、これでOK。
僕、割と仕事の時間が不規則なんで、
すぐに返信できないこともあるけど、
気にせず連絡入れて置いて貰えると助かります。」
そう告げる彼の言葉に頷いた。
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星宵(プロフ) - さばさん» はじめまして。嬉しい言葉をありがとうございます。決めていた所まで書くことができたので、ここからは少しゆっくりペースで、お付き合いが始まってからのあれこれを書きたいと思います。引き続きよろしくお願いします。 (2020年7月26日 7時) (
レス) id: 5c7677ac35 (このIDを非表示/違反報告)
さば(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにしており、完結してしまうのは少し寂しいです、、、短編のお話楽しみにしてます！！ (2020年7月25日 18時) (レス) id: 640aa79d81 (このIDを非表示/違反報告)
星宵(プロフ) - みもりさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。そろそろ終盤なので、このままの勢いで進めて行きたいと思います。 (2020年7月16日 9時) (レス) id: 9647d822be (このIDを非表示/違反報告)
みもり - 更新ありがとうございます！！！今回も面白かったです！！！ (2020年7月15日 21時) (レス) id: 1232f9590f (このIDを非表示/違反報告)
星宵(プロフ) - みちさん» はじめまして。更新が滞り返信も遅くなってしまい、失礼しました。良かったらまた読んでやってください。 (2020年7月6日 23時) (レス) id: 5c7677ac35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星宵 | 作成日時：2019年6月11日 22時
