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24. ページ26
Blue side
大我の家に入ってから数ヶ月。
俺の存在はどうなっているのだろう？
親はまぁいいとして学校は？
そんなちっぽけなことは麻.薬のようなユリの香りを嗅いだ途端どうでも良くなる。
ほら、今日も目が覚める。今が朝なのか昼なのか、夜なのか。
相変わらず目の前には綺麗な顔。
もう何回、目が覚めたのか、数えるは随分と前に辞めてしまった。
「おはよ。」
『…ん』
「じゅり」
『…な…に…』
「でーと行くよ。」
『…は？』
寝起きで頭が回らない。
でぇと。
でーと？
デート。
デートに行くのか。
ぐるぐると考えを巡らせても無駄でしかなくて、「樹の服」って渡してきたのはまぁ高そうな真っ白のシャツに黒のスキニー。
どちらもユリの、大我の匂いがした。
『大我に包まれてるみたい』
なんて、小っ恥ずかしいことを言ってみると
「デートの時間ちょっと遅らせようか」
って俺の好きな顔で、ちょっぴり悪い笑みを浮かべて、朝から甘い甘い時間を過ごした。
.
続く (更新停止中)
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作者名：杏音 | 作成日時：2020年9月4日 22時
