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21. ページ23

Blue side



Prrrr...



え?スマホが鳴ってる。


俺んだよね?


なんか分からないけど、頭を鈍器で殴られたかのような衝撃。


心臓がドクドクしてるのが分かる。


全身の血の気が引いていく。


なぜスマホの音にこれだけ動揺しているのだろうか。


手を伸ばしてスマホを手に取る。





ギュッ





「何してんの?」


『はっ、え、たいが、、』


「スマホが鳴ってるね」


『う、うん、、』


「出るの?」


『大我は出て、、ほしくない?』


「別に。どっちでもどーぞ。」



いつもの天使のような優しい笑顔じゃなくて、


探るような全てを見透かされるような目をした大我がそこにいた。




なんかちょっと嬉しいようで、嫌。




俺は自分の意志で数週間ぶりの大我以外のニンゲンからの電話が鳴っているのにも関わらず、


くるっと体を回転させ、大我と見つめ合う。





そしていつものように俺から抱きついた。







.

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作者名:杏音 | 作成日時:2020年9月4日 22時

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