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Story 320 ページ3

「あら完璧!ちゃんと変装できてるじゃない!」


ポアロでの一件後。マカデミー賞の会場から帰って来た有希子さんが、変装し終えた赤井さんを見てそう声を上げた。


「これで私が毎週通って変装のチェックしなくても大丈夫ね!」

「お世話になりました」


赤井さん──基、昴さんは有希子さんにそう頭を下げた。

有希子さんは「私的には会いに来る口実がなくなってちょっと残念だけど……」と頬を赤らめてそう言う。


「有希子さんミーハー……」


あたしが呆れてそう言うと、有希子さんは少しムッとした表情になった。


「あらいいじゃない!こんなイケメンなかなかいないわよ!」

「それは分かるけど。優作さん悲しみますよ?」


あたしは苦笑いでそう返した。

そんな会話をしているそばで、ジョディ先生とキャメル捜査官が驚いたように変装した赤井さんを見ていた。


「まるで別人ね……」

「本当に赤井さんですか?」

「声は元のままだろ?」


変装の過程を見ていたにも関わらず、未だに信じきれない様子の2人に、赤井さんはチョーカー型変声機のボタンを押してみせた。


「だが、首に付けたこのチョーカー型変声機を使えば……沖矢昴になれる……」


一瞬で声が変わった赤井さん──昴さんに、キャメル捜査官は「こ、声が変わった……」と目を見開いていた。


「でもシュウとどういう関係なんですか?確か元女優さんでしたよね?」


ジョディさんは有希子さんにそう尋ねた。


「あ、ああ実は……」

「ボクの遠い親戚なんだ!」


有希子さんが口籠ると、コナン君がさらりと助け舟を出した。


「赤井さんは目立たないアパートに住むって言ってたんだけど、偶然火事になっちゃって……。だから有希子……お姉さんの家に住めばって言ったんだ!」


有希子おばさん、と言いそうになったのだろう、有希子さんがコナン君をジロリと睨んだ。

だがジョディ先生はなおも不思議そうに尋ねて来る。


「でも、この家に住んでる工藤新一君も知らない男が家にいたら驚くでしょうし……」

「新一は事情を知ってるから、多分平気ですよ」


あたしがそう答える。

と、飛行機の時間が差し迫り、有希子さんはあたしとコナン君の頬にキスを落としてから工藤邸を後にした。


「……あたしも帰りますね。これから大変になりそうだし」

「ごめんなさいね、疑ったりして」


ジョディ先生が申し訳なさそうにそう言う。あたしは「いいですよ」と笑って返し、工藤邸をお暇した。

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かすみ(プロフ) - おーにしさん» 楽しみです! (2017年8月19日 9時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» フフフ笑 どうなることやら笑 (2017年8月19日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - ついにAliceの記憶が…!! (2017年8月19日 2時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - りんさん» ふるやん頑張って!……って作者の私が言うことじゃないな笑 (2017年8月19日 0時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き続き気になる零さーんがんばれー (2017年8月19日 0時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月11日 15時

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