◇ ページ38
「でもどうして私となんですか?」
「えー、だってお似合いだったからつい……」
「だからって私と並べます?ただでさえ炎上ひどいのに」
「あぁ……」
安室さんはポアロの常連JKに人気だったから、梓さんやあたしが言い寄っているとSNSで炎上していたのだ。
「でもそれすぐ収まったし……ね?」
「地味にまだあるんですよ、下火ですけど。それに、Aさんは安室さんと結婚したじゃないですか」
「まぁそうですね」
「今でも思ってます?」
「いや?さすがに」
苦笑いしながら皿を拭き、棚にしまう。
何となく会話が途切れた時だった。
プルルルルル……。プルルルルル……。
「はい、喫茶ポアロです!」
近くにいたあたしが電話を取る。電話の向こうからは荒い息が聞こえた。
「……?どちら様ですか?」
《……ッ、A、か》
「えっ」
その声は聞くはずのない声で。
「何してるの?」
あたしは電話の向こうにいる零にそう尋ねた。そう、彼は今潜入中。つまり、ここに電話などかける暇はないのだ。
《……》
「ちょっと?」
《……A、子供達連れて今すぐ逃げろ!》
「はっ!? あんた頭おかしくなったんじゃない!? どういうことよ」
《いいから早く!時間がないんだ!》
時間がない。その言葉にぞわり、と背筋が震えた。
「……まさか」
《すまない……》
悔しそうに謝る零。そうか──彼は……。
《失敗した……っ》
潜入捜査に、失敗したんだ。
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おーにし(プロフ) - リクエストは美咲さんで締め切らせていただいております。ご理解のほど宜しくお願いします。 (2018年2月23日 14時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - みくさん» 申し訳ありません、リクエストは締め切りとなっております……。機会があれば、Twitterにお話を上げると思うので、そちらを確認していただきたいと思います。 (2018年2月23日 14時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 王様ゲームとか…後、皆で海に行く話とか読みたいです! (2018年2月22日 18時) (レス) id: f3eec86709 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 美咲さん» ifですか!あむあず……。うん、書いてみますね!ありがとうございます! (2017年12月1日 22時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 夢主←降谷。夢主があむあず・ふるあず推しだったらというif話をお願いします (2017年12月1日 20時) (レス) id: 818bce94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年11月9日 19時