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Aはそのまま救急車で運ばれて行った。もちろん俺も付いていく。


「……陣平兄……」

「大丈夫だから!絶対死なねえって、な?」

「……ん」


Aは力なく笑った。少し表情が緩んだと思えば、また苦しそうに呻く。苦しそうな声が少し止み、また表情が緩む。また呻く。


出産の苦しみは男には一生分からない。『鼻からスイカを出すくらいの痛さ』と言われても、現実味がなくて例えにもならない。

だからこそ、今、正に目の前で出産を経験しようとしている妹分の辛さが分からない。分からないなりに声をかけようとしても、なんと言葉をかけたらいいか分からなくなる。


「……降谷呼ぶか?」


Aの腹をさすりながらそう尋ねると、「嫌!」反射でそう返ってきた。


「……零、には……言わないで……」

「何でだよ?子供が生まれそうな時に……」

「……だって、あの人……今、忙しい、から……」


この期に及んで旦那の仕事の心配か。俺は呆れてため息も出ない。

──でも、コイツは昔からそうだった。

友人の命と自分の命を天秤にかけられ、迷わず友人を助ける選択をしたくらいだ。こんなことは序の口だろう。


「お願……言わ、ないで」

「……言わねぇよ。その代わり、無事に元気なガキ産むんだぞ?」


そう言っておでこを優しく撫でると、Aはふにゃりと笑った。


やがてAは分娩室に移動し、俺は外から彼女の様子を見ているしかできなくなった。


確か男女の双子だと言っていた。双子だと片方の子供が逆子になることも多いと聞く。
とにかく安産であるように。世界でただ1人の妹分なのだから。



──数時間後、ドア越しに大きな産声が2つ聞こえた。


俺はその声を聞いてから、病院の外に出て電話をかけた。


「……あ、もしもし松田。悪ィな、仕事中か?……んな怒んなよ。実は──」


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おーにし(プロフ) - リクエストは美咲さんで締め切らせていただいております。ご理解のほど宜しくお願いします。 (2018年2月23日 14時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - みくさん» 申し訳ありません、リクエストは締め切りとなっております……。機会があれば、Twitterにお話を上げると思うので、そちらを確認していただきたいと思います。 (2018年2月23日 14時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 王様ゲームとか…後、皆で海に行く話とか読みたいです! (2018年2月22日 18時) (レス) id: f3eec86709 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 美咲さん» ifですか!あむあず……。うん、書いてみますね!ありがとうございます! (2017年12月1日 22時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 夢主←降谷。夢主があむあず・ふるあず推しだったらというif話をお願いします (2017年12月1日 20時) (レス) id: 818bce94f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年11月9日 19時

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