白うさぎのその後。2【名探偵コナン】

◆ ページ13

Aお疲れ様。今日は帰って来れそう?


仕事中。さりげなく入ってきたＬ○ＮＥに、俺はちらりと視線を向けた。


Aのつわりは治まり、安定期に入っている。
蘭さんや園子さんとウォーキングにも行っているらしく、顔色も健康的だ。

双子ということでお腹もかなり膨らんでおり、少し動きづらいようだが。


降谷どうだろうな。

降谷早くても12時過ぎると思うぞ


そう送ると、何分か経った後に『分かった。頑張ってね』との返事。


俺はそれをまた横目で見てから、すぐに書類に取り掛かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「よっ」


スーパーで買い物をしていると、いきなり後ろから肩を叩かれた。


「……陣平兄!?」

「久しぶりだな、A。結婚式以来か？」

「そうだね。薫さんとは上手く行ってる？」

「まぁ、ボチボチな。お互い忙しいし」

「そっか。……ねぇ、どうせだからウチで夕飯食べない？」


ダメ元で尋ねてみると、意外にもあっさりオーケーが出た。


「いいぜ？」

「え、本当？」

「俺も今日は1人飯だしな。2人で食う方が旨いだろ」

「やだ陣平兄イケメン」

「知ってた」

「うわうっっっっざ」

「待てそんなに強調すんなよ悲しいだろ」


そんなふざけた会話も久しぶりだ。結婚式以来、お互いに忙しくてまともに会えていなかったし。


「何食べたい？」

「んーじゃあ黒毛和g「却下」……」


「真面目に考えてよ」そう言えば、陣平兄も真面目な顔で「んじゃ生姜焼き」と真面目に答えた。


「生姜焼きねぇ……。分かった、家にほとんど材料あるし、足りないのだけ買ってこっか」

「Aのメシ久々だな」

「そーねー、あんまり作ってないもんね」


あたしは足りない物だけカゴに入れ、レジで会計を済ませた。

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