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Story 299 ページ30

と、容疑者3人が即座に反論した。


「す、すり替えられるわけないじゃない!」

「彼女だけレモンを浮かべてましたし……」

「それによく見てみなさいよ!みんなの紅茶の色を!」


別府さん、高坂さん、八方さんが口々にそう言った。

見ると、3つ共紅茶の色が違った。右から茶色に青に黄色、被害者が飲んでいたのは赤い紅茶だ。


(ペパーミントにバタフライピー、カモミールティー、そしてハイビスカスティーか……)


それなら確かに間違えようもない。
とにかく、3人には身体検査と事情聴取を受けてもらうことになった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「はい、そうです……」


1人目、高坂樹理さん。

「皆さんのお茶は私が淹れました。見舞いですけど、一応来て頂いたお客様なので……」


まぁ淹れたといっても、ティーカップにティーバッグを入れ、お湯を注いだだけだそうだが。


「では、カップに触ったのはあなただけなんですか?」

「あ、いえ……。カップは八方さんや別府さんに戸棚から出してもらいましたから」


つまり、被害者のカップに全員の指紋が付いていてもおかしくないというわけだ。


「しかし何であんなに色々な紅茶を?普通1種類じゃないの?」


研二兄がそう尋ねた。

高坂さんはハーブティー好きで、お見舞い品としてみんながよく持って来てくれていたのだという。それに八方さんも持って来ていたので、せっかくだから飲み比べをしようという話になったのだというのだ。


「なるほど。だとすると……飲み比べをしようと持ち掛け、なおかつお茶を淹れたあなたなら、3人の中で一番毒入りのお茶を出すことができるわけですな?」


おじ様に疑われ、高坂さんは「そんなことしてません!」とハッキリ言った。


「お湯を注いだのはみんなの目の前でしたし、須東さんは倒れる前に半分近くあのお茶を飲まれてましたから」


高坂さんは自分のお茶と須東さんのお茶をすり替えたとしたら、自分の場合は一目瞭然なんだとか。


「何でですか?」


あたしが不思議に思って尋ねると、高坂さんはちゃんと教えてくれた。


「だって私があの時飲んでいたのは『バタフライピー』というハーブティーで、青い色なのですり替えたとしてもさすがに気づくと思います。須東さんが飲まれていたのは『ハイビスカスティー』っていう赤い色のハーブティーなので……」


高坂さん曰く、八方さんが茶色い『ペパーミントティー』、別府さんが黄色い『カモミールティー』らしい。

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おーにし(プロフ) - かすみさん» ありがとうございます!キュラソー書けるか心配ですが、頑張ります!! (2017年8月11日 10時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 更新お疲れ様でした!キュラソー楽しみです!頑張ってください! (2017年8月11日 5時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!夏休みだからこその大量更新です笑 続けられるように頑張ります! (2017年8月8日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 大量更新お疲れ様です僕も頑張らないと!お互いに頑張りましょうね☆ (2017年8月8日 23時) (レス) id: 068774ffb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月6日 23時

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