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Story 290 ページ21

Aとコナンが話している間、目暮警部と高木刑事が「犯人に連れがいたとして、こっそり凶器を手渡していたとしたらこの神社に来ている花見客全員を調べないと」と話していた。


「その必要はないと思いますよ?」


いつの間にか子供達のそばに立っていたA。

2人はとても驚いたようで、目を丸くさせていた。


「だって──犯人はまだ、凶器の一部を隠し持ってるんですもの……」

「い、一部を?」


高木刑事は目を見張った。

Aはクスリと笑って続ける。


「ええ、そうです。犯人はそれを使って凶器を束ねたんです。……いや、1つにまとめたという方が正しいかな?」

「1つにまとめた?」


ジョディが怪訝な顔をした。

Aはこくりと頷く。


「ええ……。ある物を大量に集め、1つにまとめたんです。そして、それがたくさん見つかっても怪しまれない場所に隠したんですよ。子供達に声をかけてうまい具合にカムフラージュして……」


子供達が不思議な顔をしながらも容疑者を1人ずつ考え始めた。


最初に候補に上がったのはおみくじを結ぶ所で子供達と話をした坂巻。だがおみくじをどんなに束ねても人を撲殺できる凶器にはならない。

次に上がったのは手水舎で会った弁崎。手水舎にひしゃくがたくさんあったから、あの中に鉄の柄のひしゃくがあった──としても、とっくに警察が見つけているだろう。

最後に残ったのは、鈴を鳴らす所で会った段野だが──鈴は2つしかなかった。

そこで引っかかってしまった子供達に、コナンが助け舟を出した。


「オメーら鈴を鳴らす前に何かしなかったか?」


その言葉で子供達がハッとする。


「お賽銭!」

「五円玉を入れたぞ!」

「賽銭箱の中に!」


それを聞いたコナンはニヤリと笑った。何気に誘導がうまい。


「そう……。お賽銭は『ご縁がありますように』ってことで、そのほとんどが穴の空いた五円玉なんだよ!」


それを聞いた灰原が「なるほどね……」と言う。

「その穴に針金や紐を通してたくさん束ねれば細長い棒になる。しかも、後で賽銭箱の中からその五円玉が大量に見つかったとしても他の賽銭に紛れて怪しまれず、細長い金属製の棒を探してる警察の目を欺けるってわけね!」
「そゆこと」


Aはくすっと笑ってそう言った。

だがこのトリックには問題がある。

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おーにし(プロフ) - かすみさん» ありがとうございます!キュラソー書けるか心配ですが、頑張ります!! (2017年8月11日 10時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 更新お疲れ様でした!キュラソー楽しみです!頑張ってください! (2017年8月11日 5時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!夏休みだからこその大量更新です笑 続けられるように頑張ります! (2017年8月8日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 大量更新お疲れ様です僕も頑張らないと!お互いに頑張りましょうね☆ (2017年8月8日 23時) (レス) id: 068774ffb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月6日 23時

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