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Story 282 ページ13

と、光彦が「あ!」と声を上げてAに駆け寄った。

そして自分の着ていた上着をAにかける。


「どうしたんだい?」

「実は、ボクの上着を灰原さんに貸していて……『風邪引くから』って言ってAさんが上着を貸してくれたんです。Aさんも風邪引いてるのに……」


光彦は少ししょんぼりしたが、安室は笑って光彦の頭を撫でた。


「Aさんはそういう所があるからね。それに、君達に何かあったらそれこそAさんが心配する。彼女が起きたら、みんなの元気な姿を見せてやってくれるかい?」

「はいっ!」


光彦はビシッと敬礼をしてみんなの元へ戻った。

安室は「じゃあ、お先に」と言って車を走らせる。
もちろん工藤邸から覗く人影を睨むことも忘れずに。


「……ん、」


車を走らせて数分。Aがうめき声とともに目を覚ました。


「具合はどうだ?」

「……え、零兄……。あーそっか、あたし倒れたんだ……」


Aはまだ少しボーッとしているらしく、頭に手を当てながら思い出すように言った。

安室──降谷ははぁー、と大きくため息をついた。


「らしいな。……全く無茶して……」

「ごめん……」

「子供を守るのはいいが、自分の命も大切にしろ。ただでさえ熱があるのにクール便に乗り込んだり、ましてや上着を貸すなんて」

「……ごめんなさい」

「今日は俺が面倒見てやる。まずは病院行くぞ」

「……病院キライ」

「自業自得だ。薬も飲まないで、ったく……」

「……返す言葉もございません」


そのままAは病院に連行され、降谷に看病されることになった。

家に帰り、Aがもらった薬を見て、降谷が驚愕することになるのはまた別の話。







(タミフル!? ……おい待て、俺は風邪と聞いていたが)

(……風邪っちゃ風邪でしょ)

(どこがだ!タミフルってインフルエンザの薬だぞ!? よくそれで仕事行こうとしたな!)

(だって風邪だと思ったんだもん……)

(問答無用!完治するまで外出禁止!)

(……鬼)

(何 か 言 っ た か ?)←

(何でもありません)


.

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おーにし(プロフ) - かすみさん» ありがとうございます!キュラソー書けるか心配ですが、頑張ります!! (2017年8月11日 10時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 更新お疲れ様でした!キュラソー楽しみです!頑張ってください! (2017年8月11日 5時) (レス) id: 70d4c7b9bf (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!夏休みだからこその大量更新です笑 続けられるように頑張ります! (2017年8月8日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 大量更新お疲れ様です僕も頑張らないと!お互いに頑張りましょうね☆ (2017年8月8日 23時) (レス) id: 068774ffb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月6日 23時

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