Story 229 ページ6
「園子姉ちゃん達ももらったんじゃない？これに似たカード！」
そう言ってコナン君はカードをあたし達に見せた。
「この部屋にいた被害者役の人と一時的に部屋を入れ替わって、訪ねてくる探偵達を騙して迷わせろって。違う？」
あたし達はわっと盛り上がった。
「すっごーい！さすがコナン君！」
「正解だよ！」
蘭曰く、誰かにノックされて扉を開けたら封筒が落ちていたそう。カードには「おめでとう！あなたは共犯者に選ばれました」と書かれていた。それで、そのカードの言う通りに行動したというわけだ。
「で、その被害者役の客と蘭君達が入れ替わる所でボク達が通りかかって……」
「指示されたカードを見せてもらって、事情を把握したってわけ！」
ちなみにおじ様は推理クイズの解説を頼まれ、食堂車で待機している。
「それより初めましてだよな？」
世良ちゃんが哀ちゃんを覗き込んだ。
「君だろ？灰原って子！君とは1度お話ししたかったんだよね」
哀ちゃんの目が恐怖に見開かれる。と、あたしと世良ちゃんは同時に声を上げた。
「誰だ!?」「誰!?」
世良ちゃんがドアを開けた。
「な、何？」と蘭が驚きながら尋ねる。
「今、扉越しに誰かが覗いてた……って思ったけど、気のせいだな」
世良ちゃんは廊下を見回し、ドアを閉めた。
そして車掌さ死体消失のトリックが解けた、と言いに行こうということになり、全員でその車両の一番後ろにいる車掌に伝えに行った。
「死体消失トリックが解けた？」
怪訝な顔をする車掌。
彼が言うには、今回の推理クイズはまだ出題されていないらしい。
だけどあたし達は指示カードをもらっている。
車掌にカードを見せると、『いつもの指示カードと同じような物だが、今回のトリックはそんな物じゃない』と怪訝そうに言った。
「こーなったら8号車に行って、被害者役の客に訊いてみるしかなさそうだな！」
「そだね。あの人、詳しい話聞いてそうだし」
その前にトイレ、と元太君と光彦君がその場を後にすると、哀ちゃんはあたしの服の裾を掴みながら辺りを見回した。
「どうしたの哀ちゃん？」
「この列車、妙な気配しない？」
「……クリスティの小説の読みすぎじゃない？」
あたしは冗談めかして言う。
でも、何となく哀ちゃんの言いたいことは分かる。
あたしは哀ちゃんに一瞬だけ視線を向けた。
「大丈夫よ、味方はいっぱいいるから……」
そう呟くと、哀ちゃんは目を見開いて驚いていた。
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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (
レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます！なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります！笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました！続きを楽しみにしています。よろしくお願いします！ (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます！ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります！ありがとうございます！（2回目） (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーにし | 作成日時：2017年8月2日 11時
