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Story 268 ページ45

「残るはそこの2人よりも先に石栗さんの部屋にいき、氷やドライアイスが溶ける時間を十分に稼げた──桃園琴音さん。あなた以外に犯人は考えられませんな!」

「!!」


その瞬間、彼女の顔が強張った。

明らかに動揺したその様子は、犯人であることを断定していた。


(ハハ……。珍しくまともなこと言ってやがる)


コナン君はそう思っているに違いない(正解)。


「つまり、琴音さんがやった犯行手順はこうだ……。
まず、石栗さんの部屋に行ったAちゃんを見かけたあなたは、犯行の妨げにならないようゼリーに睡眠薬を忍ばせて食べさせた。
そしてお昼の冷やし中華を作っていた間に氷をスカートのポケットに忍ばせ、『石栗くんがお昼食べないか聞いてくるわ』と言って彼の部屋に行ったんだ。
そして、石栗さんを扉のそばで撲殺した後、凶器の花瓶に氷を詰めて棚の上に置き、部屋を出て今言ったトリックで石栗さんの遺体が扉を塞ぐようにしたってわけだ。
そしてキッチンに戻った琴音さんは、『やっぱり彼、冷やし中華食べないみたい』と嘯いて、何食わぬ顔で食事して、密室殺人を完成させたんだ。
ま……この名探偵には通じなかったようですがね。なーはっはっは!」


下手なモノマネも合わせて推理して見せたおじ様は、最後にいつもの高笑いをする。
それを見た園子と蘭は呆れ笑い。

すると、梅島さんは桃園さんの犯行を認めたくないかのように声を荒げた。


「じゃあ、合鍵はどこにあるのよ!!」

「え?」

「鍵、かかってただろ!? 石栗の部屋!」

「そ、それは多分そのうちどこかで見つかるかも?」


責められたおじ様は苦し紛れにそう言うが通用するはずがない。

ここまでかと見て取ったコナンくんが「そーいえば…」とおじ様に助け舟を出す



「氷ってさ〜……。水が凍るから、氷って言うのかなぁ?」


また何かヒントが来るのか、と期待していた園子達と横溝警部だったが、コナン君のその言葉に脱力した。

おじ様は「知るかよ」と無視してしまう。けれど、横溝警部はそれで何かを思い出していた。

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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます!なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります!笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました!続きを楽しみにしています。よろしくお願いします! (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます!ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります!ありがとうございます!(2回目) (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月2日 11時

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