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Story 265 ページ42

「あ、琴音さんに『スポーツドリンクを冷凍庫に戻しておいて』って言われました!」

「スポーツドリンクを冷凍庫に?」


おじ様が怪訝な声を出す。

蘭はこくりと頷いた。


「凍らせて飲むのが好きみたい。ホラ、石栗さんが部屋から出てこないって騒いでた時、琴音さんが持ってたペットボトル!あれよ」


ドリンクはほとんど凍っていたらしいし、鍵なんて入らないはず。

後は──


「あ、そうそう、私達のラケットのグリップテープを巻き直してあげるって言われて……」

「真知さんに預けたね……」

「真知さん、テニスショップの店長の娘らしくてさ……」

「ついでにラケットのガットも張り替えてくれたんだよね!」


園子と蘭が話すそばでコナン君が何かに気づいたような顔をした。


そこで横溝警部の部下達が報告に来る。

車の中に乗せられたゴミの中には鍵らしきものは入っておらず、スポーツドリンクはカチカチに凍っていたため、中に鍵が入るとは思えないらしい。

また、遺体の下に敷かれていたラケットのガットが数ヶ所歪んでおり、花瓶の中には水が入っていたらしい。


「……そういえば、蘭さん」

「はい?」

「Aさんに冷やし中華を届けに行った時、『クーラーが効いている』と言ってましたよね。何で分かったんです?」

「ああ……。足元がひんやり涼しかったんです。ドアの下に隙間があるから、そこから冷気が漏れてたんじゃないかな……」


蘭の言葉に、コナン君が少し眉間にしわを寄せていた。

それを聞いた安室さんの顔も険しい。

あたしはちょいちょい、と安室さんの背中をつついた。


「何か分かりました?」

「ええ、まぁ」

「じゃあ早く真相を……」

「まぁそう焦らずに。ここはあの小さな名探偵に解いてもらおうじゃないか?」


その言葉を聞いたあたしは苦笑い。


(あーあ……。コナン君怪しまれてるぞ〜)

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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます!なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります!笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました!続きを楽しみにしています。よろしくお願いします! (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます!ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります!ありがとうございます!(2回目) (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月2日 11時

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