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Story 261 ページ38

しばらくして、警察が到着した。

当時石栗さんの部屋にいたあたしは第一発見者として、横溝参悟警部に事情聴取を受けていた。


あたしが今までの経緯を事細かに話してやると、横溝警部はひとつ頷いた。


「それじゃあつまり、あの部屋はドアも窓も鍵がかかっており、密室だったわけですね?」

「ええ……。少なくとも、あたしが目を覚ました時には……」

「なるほど。ところで、つかぬ事をお聞きしますが、被害者の石栗さんとは……」

「今日が初対面です。……もしかして、あたしを疑ってます?」


やんわりとした物腰で聴取する横溝警部だが、根本の考えはそういうこと。

あたしが横溝警部を睨むと、彼はすぐに慌て始めた。


「ああ、いえいえ!参考までにお聞きしただけです!それに、これは事故の可能性も……」


声がでかい。サンゴ頭と相まって、かなり強烈に印象に残る人だ。


「残念ながら、これは事故じゃないと思いますけど……」

「……え?」


横溝警部の言葉を遮って否定したあたしは、遺体について話した。


「あたしが見つけてから皆さんが来るまでの間、死体を色々と調べたんですけど……。
花瓶の血も床の血も、両方とも固まっていました。あたしはドンッという音で目が覚めたので、それが花瓶の落ちる音だとするなら血が固まってるのはおかしいでしょ?」

「なるほど……。現場を見て事故の可能性もありますが、他殺の線も考えられますね」


横溝警部の見解は、『石栗さんが素振りの練習で手が滑り、棚にラケットをぶつけて取ろうと屈んだところを花瓶が落下し扉の前で息絶えた』というものだったが、さすがに無理がある。


ラケットは棚から離れた場所にあるし、さっきの話なら花瓶が遺体の肩に一部乗る形になるわけがない。それに、床には花瓶が勢い良く落ちた証拠である凹みも見受けられる。


あたしが横溝警部にその説明をすると、彼は「フムフム」と頷いてからおじ様のもとに駆けて行った。

彼と入れ違いに来たのは安室さん。彼はさり気なくあたしの隣に立った。

あたしの顔を除いた途端、安室さんの顔が険しくなる。


「顔色悪いぞ?」

「ん……。頑張ったけど、至近距離の死体はしんどいね……」


そう言って安室さんの肩(というよりも腕に近い←背低い)に頭を預けると、安室さんはあたしの頭を優しく撫でた。


「……でもよく頑張ったよ、Aは」

「ううん……。まさか、ゼリー出て来るとは思わなくて……」

「ゼリー?」

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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます!なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります!笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました!続きを楽しみにしています。よろしくお願いします! (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます!ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります!ありがとうございます!(2回目) (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月2日 11時

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