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Story 258 ページ35

「ごめんなさい!もしかしたら私のラケットが当たったのかも……」

「ラケット……コレか?」


小五郎が手渡したのはAの頭に当たったラケット。


「そうそうコレ!もしかしてこの人に……」

「ええ、当たってしまったようで。今から医者に行こうと思っていたんですが……」

「ならウチの別荘に呼びましょ!ここからかなり近いから!」


トントン拍子に話が進み、6人はその女性の別荘に案内された。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ただの脳震盪でしょう。でも念の為に、手足が痺れたり吐き気や目眩がしたら、大きな病院でちゃんと検査をしてもらうように!」


そう言われ、蘭はぺこりと頭を下げた。


ここはあたしにラケットをぶつけて来た桃園琴音さんの別荘。


「ごめんなさい……汗で手が滑っちゃって……」

「だから言ったのよ!グリップテープをちゃんと巻いておきなさいって!あんた汗っかきだから……」


琴音さんにそう苦言を呈すのは梅島真知さん。黒髪のショートヘアの女性だ。

2人の後ろから姿を現した太った眼鏡の男性は石栗三朗さん。


「けど残念だなぁ……。俺の携帯の電池が切れてなかったら、その衝撃映像をムービーで撮ってネットにアップしてたのに。
『女性を襲う殺人サーブならぬ、殺人ラケット』ってな!」


あたしはまだ頭がぼうっとする中、少し嫌悪感を抱いた。


「女性が怪我したっていうのに何言ってんだお前!」


あたしよりも先にキレたのは高梨昇さん。


「冗談だよ!俺はこの重い空気を和ませようと……」

「その冗談が元で瓜生は死んだかもしれないんだぞ!?」

「怒るなよ……。その瓜生の誕生日を祝うためにこうやって久々にサークルのみんなで集まったんだろ?」

「ま、まぁ……あたしは何ともないですし、その辺で……」


あたしが声をかけると、2人は少し溜飲を下げたようだ。

それで何とか場は収まり、あたし達6人は別荘で冷やし中華をご馳走になることになった。

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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます!なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります!笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました!続きを楽しみにしています。よろしくお願いします! (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます!ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります!ありがとうございます!(2回目) (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月2日 11時

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