白うさぎと黒い影。【名探偵コナン】

Story 241 ページ18

おじ様とコナン君、そして今回の事件の容疑者である5人と車掌さんが廊下に集まった。

コナン君がいつも通りにおじ様に麻酔銃を打ち込み、眠りの小五郎が始まる。と──


「毛利先生がそのポーズを取られたということは……解けたんですね？この1等車のB室でチェーンロックがかけられた状態で室橋さんが射殺されたという、密室殺人の真相が……」


安室さんがいつの間にかあたしの後ろにいた。


「っ!? い、いつの間に……」

「ついさっきですよ」


あたしは思わず隣にいた陽彩兄に寄った。


「やだこの人怖い。ねぇ陽彩兄」


あたしがわざとらしく陽彩兄にくっつくと、陽彩兄もまたあたしの肩を抱いた。


「本当だな。たかが探偵が気配消せるか？」

「毛利先生のご教授の賜物ですよ」

「「うっわ白々しい」」


先生とも思ってないくせに。と心の中で思う。

あたしと陽彩兄の声がピッタリ揃った。


と、おじ様──コナン君と言うべきか──がコホンと1つ咳払いをした。


「そろそろ本題に入っていいかな、3人共？」

「「「あ、はい！」」」


あたし達3人が無駄話をすることで時間は押してしまったようだ。


……この後のこともあることだし、手短に済ませなくちゃ、ね。

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