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Story 240 ページ17

世良が廊下を走る姿を、部屋の陰から安室がそっと覗き見る。そしておもむろに携帯を取り出し、誰かと連絡を取っていた。


また、少し離れた所では──


頬に火傷を負った赤井そっくりの男と、女優帽を被った女がすれ違った。
女は男に何やら耳打ちをする。

男が去っていく女を食い入るように見つめていると、前から声がかかった。


「誰だ?お前……」


男は声のした方を振り向く。声の主は世良だ。


「誰だって聞いてんだよ!?」


激昂する世良に、男はフッと笑った。


「フッ……相変わらずだな……。真純……」

「しゅ……秀兄……」


動揺する世良。

「でも何で?秀兄は死んだって……」と世良が言った途端、男は世良にスタンガンを当てて気絶させた。


「その答えが聞きたかった……」


それを見た車掌が慌てて来るが、男は「妹は貧血気味なので……」とあっさり流した。

そして誰かにメールを打つ。


『障害は排除した
後は手筈通りに』


それを打ち込んだ後、男はニヤリ、と笑った。




また、その頃7号車のB室では──


「ええっ!? 哀君がいないじゃと?」

「うん!近くの車両のトイレも捜したんだけど……」


蘭がドアを閉めながら言った。と、蘭の携帯にメールが入る。


「え?メール?あ……哀ちゃん!?」


確かに灰原のメルアドだ。内容は──


「『私は大丈夫だから心配しないで』か……」


園子が読み上げる。

子供達が「コナン君の所じゃないか」とか「自分達も行きたかった」とか話した。


「それならそうと断って行けってーの!」


園子が面倒臭そうにそう言う。蘭は1人眉をひそめてメールを見ていた。


「……」

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おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» うふふ、アリスといえばうさぎなので笑笑 嬉しい限りです笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - おーにしさん» 応援してます。ペンネームが、うさぎなので、親近感わきまして笑 読みました笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 月姫@日向うさぎさん» ありがとうございます!なかなか恋愛が絡ませられなくて大変ですが、頑張ります!笑 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@日向うさぎ(プロフ) - はじめまして。一気読みしました!続きを楽しみにしています。よろしくお願いします! (2017年8月10日 15時) (レス) id: 92a3be2260 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - かすみさん» いえいえ、ありがとうございます!ぜひ呼んでやってください笑 続編頑張ります!ありがとうございます!(2回目) (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし | 作成日時:2017年8月2日 11時

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