白うさぎと黒アリス。【名探偵コナン】

Story 3 ページ5

あたしは入学式を済ませ、クラス分けが載っている掲示板を見上げた。


「えっと……。AA、AA……」


自分の名前を探すと、「……あった」どうやら1-Aらしい。

工藤新一、毛利蘭、鈴木園子の主要キャラ3人は隣のクラスらしい。

どうやら同じクラスではないようでホッとした。


だって面倒そうじゃん！あたし警察学校組を勝手に救済した怪しい子供だし！
工藤新一が彼らと接点がないとは言い切れないし!?


とりあえず、目立たないように。あたしはふぅっと息をついて教室へ向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「AAです。趣味は読書と楽器演奏。特にホームズシリーズが好きです。よろしく」


ニコ、と笑うとまばらに拍手。まぁ初めだし、こんなものか。
ガイダンスも終わり、クラスは解散。


腕時計を見ると、11:09。

ジンが来るまでまだ時間があるし……どこかで暇を潰さなくては。


教室はそろそろ施錠されるだろうし、運動場に行ってもボールがなければ遊べもしない。


「……図書室でも行くか」


あそこなら人も少ないだろうし、ゆっくりできるだろう。新しい書籍も開発したいし。


そんな軽い気持ちで図書室に足を運んだら──


「……あ」

「……ん？」


工藤新一だー！いきなり主要キャラに会っちゃったよーー!!!


「……確かオメー、A組の……」

「AA。君はB組の工藤新一君よね？」

「知ってんのか？」

「まぁ、ね。君こそ何であたしのこと知ってるの？」

「入試を学年トップでパスした美人がいるって噂になってるぜ？」

「マジかよ」



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