Story 7 ページ9
それからしばらく、あたしは5人とＬ○ＮＥのグループを共有し、たまに遊んだり電話したりしていた。
そして、ある日のこと──
「……お泊まり？」
あたしはグループＬ○ＮＥを見てきょとんとした。
なぜか降谷さんの家でお泊まり会を開こうという話が盛り上がっているのだ。
本人はあまり乗り気ではなさそうだが、あたしは少しだけ興味を持ち、それに参加することになった。
そして当日。
「……A、親御さんに許可は？」
「もらいました。『あの5人と一緒なら全然オッケー♡』だそうです」
あたしは松田さんに連れられ、降谷さんのマンションにいた。当の本人はあたしを見て呆れた視線を向けている。
まぁ来てしまったものは仕方がない。あたし達はため息をつく降谷さんをスルーして部屋に上がり込んだ。
「おおー、生活感ねぇ」
「ホントに帰って来て寝るだけの部屋だな」
「文句があるなら帰れ」
「まぁまぁ、久々にゆっくりできる休日なんだし？とりあえず呑もうよ」
「ほら零、とりあえずツマミ頼むぞ」
「お前ら俺をこき使う気満々だろ」
口々に降谷さんの部屋の文句を言う4人。
あたしはゆっくりと立ち上がり、勝手に冷蔵庫の中身を拝見させてもらった。
「んー、本当に何もない……。とりあえずコレとコレがあるから……」
「何してるんだ？」
「うわ、お兄さん……。暇だから、オツマミ作ろっかなって……」
「怪我でもしたらどうする？」
「平気だと思うんですけどね……」
あたしは有無を言わさずキッチンから出された。納得いかん。
やがて降谷さんが作ったオツマミが出てくると、話題はあたしの彼らに対する態度と呼び方に移った。
口火を切ったのは萩原さんだった。
「そーいやAちゃんてさー。俺らのこと一律『お兄さん』だよなー」
「……そりゃまあ」
「あと、敬語も使う」
「目上の人ですし。……てゆーかさっきから何が言いたいんですか？」
あたしがため息をつきながら訊くと、萩原さんはあたしにずいっと顔を近づけて来た。
「お兄さん呼びしてんのに敬語って！何かお兄さんなのにお兄さんじゃなくないか!?」
「は、はぁ……？」
「だから俺は！Aちゃんに名前呼び＋お兄さんで呼んでほしい！そして敬語も外してほしい！」
賛成の人！と萩原さんが叫ぶと、降谷さんを除く４人が手を挙げた。
「降谷！お前も手ェ挙げろ！」
「おい松田！お前勝手に……」
降谷さんも半ば強引に手を挙げさせられる。
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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー｀*)さん» ありがとうございます！降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (
レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー｀*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね！ (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーにし x他1人 | 作成日時：2017年5月14日 0時
