Story 5 ページ7
「じゃあ、テーピングをしておくから、しばらくは安静にしておくように！」
「ありがとうございましたー」
松葉杖をつきながら診察室を出ると、降谷零と愉快な仲間達← が待っていた。
「どうだ、足は？」
伊達さんに訊かれ、あたしはふふっと笑った。
「しばらく安静にって。というわけであたしは松葉杖片手に帰りますね、さよーなら」
そう言って帰ろうとする。
だがあたしの買い物袋は松田さんに、松葉杖はスコッチさんに取られ、支えがなくなったあたしは萩原さんにヒョイっと横抱きにされた。
「やーだー！自力で帰れるー！はーなーせー！」
「いいから黙って大人に甘えてろ！第一松葉杖ないと歩けないのにどうやって1人で帰るつもりだ！」
降谷さんに一喝され、あたしはじたばたと暴れる足を止めた。
「……歩いて帰るから松葉杖返して」
「……」
「無視しないでよ！」
だが、これも彼らの優しさだと考えることにし、あたしは大人しく抱き抱えられたまま帰路に着いた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
警察学校のいつもの5人と、捻挫した幼女。
俺はこの子供がどうしても気になって仕方なかった。
見た目からして小学校1年生くらい。
だが、その振る舞いは下手したら俺達より歳上なんじゃないかと勘ぐってしまうくらい大人だった。
「お前、名前は？」
松田が彼女に訊いた。
「……AA」
「Aか。いい名前じゃねーか」
「……ありがとう」
松田に言われ、彼女──Aは嬉しかったのか、ふにゃりと表情を崩した。
「……お兄さん達は名前なんて言うの？」
下から見上げるように訊かれ、伊達と俺以外の3人はカッと頬を朱に染める。
「……？」
訳が分からないのか、首を傾げているAに、俺はため息をつきつつ答えた。
「はぁ……。サングラスをかけてるのは松田陣平、その隣が萩原研二。俺の隣にいるのが緑川
「……じゃあお兄さんは？」
「降谷零」
「ふぅん……。あ、あたしの家ここ」
いつの間にかAの家に着いていたらしい。彼女の家はかなり大きく、俗に言う豪邸レベルだった。
「じゃあ、送ってくれてありがとうございました。今日のことはあたしから説明しますね」
やはり、やけに大人びている。
まるで普通の大人だ。
「いや、そう言うわけにもいかないだろう」
だが、彼女に説明を任せるわけにはいかない。俺達は彼女の家のチャイムを鳴らした。
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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー｀*)さん» ありがとうございます！降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (
レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー｀*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね！ (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーにし x他1人 | 作成日時：2017年5月14日 0時
