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Story 3 ページ5

それから1週間ほどした頃。


「Aちゃーん、ちょっとおつかい頼まれてくれるかしら?」

「いいけど……何買って来るの?」

「このメモにある物を買って来て!デパートに行けば売ってるから!」

「はーい」


あたしは有希子さんに頼まれ、おつかいに行くことになった。


有希子さんと優作さんは生みの親の所にはどうしても行かせたくないようで、あたしは2人に引き取られる形になっていた。



デパートに着き、有希子さんに頼まれた物をカゴに入れていった。

買い物を終えてあたしはレジに並ぼうとしたのだが──


(……何でこんなことに……)


あたしは大きくため息をついた。

デパートのレジ付近では只今、あたしを人質に男が暴れ回っています。


「動くなよ!1人でも動いたらこのガキは△■◎¥%▲……」


しかも呂律回ってなくて言えてないし。

まぁ……誰か1人でも動いたらあたし死ぬってことでいいのかな?


「あーあ……まだやることあったのになぁ」


男に聞こえない程度に呟く。男はあたしの首筋にナイフを当てたまま。しかも刃先が少し刺さってるから微妙に痛い。


と、5人ほどの男の人があたし達の前に立った。


「すいません、その子を離してもらえますか?知り合いなもので……」


その中の1人、褐色肌の男性──降谷零が犯人に向かって言った。


「それにこの騒ぎはもう警察に連絡してある。もう逃げられねーぜ?」

「俺達がいる所でこんなことしたのが運の尽きってヤツだね〜」


……あ。(未来の)爆発物処理班、松田陣平と萩原研二。

後ろには伊達航と……本名分かんないけど、スコッチもいる。


「……あぁん?俺の話を聞いてなかったのかよ!? あーあ残念だな、お前らのせいでガキ1人が死んじまう!!」


男は汚い笑い声でそう言った。

……あたしの堪忍袋の緒はとうとう切れた。


「……離してくんない?」

「……あ?」

「離せって言ってんのよ……このクソジジイ」


あたしは怒りに任せて男の手をガブリと噛んだ。

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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時

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