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Story 32 ページ34

窓の外の景色は目まぐるしく変わる。

あたしの目に留まったのは自由の女神──Statue of liberty 。


「ん……」


蘭がもぞもぞと身動きをした。そして寝ぼけ眼で外を見る。


「ちょ、ちょっと……アレって……」


驚く蘭にあたし達は答えた。


「statue of liberty ……。日本でいう自由の女神さ……」

「まぁ、ニューヨーカーはミス・リバティーって呼んでるけどね」


あたし達がそう言うと、蘭は「へぇー」と頷く間も無く「夜景が見れなかった」と大騒ぎ。


「飛行機の中でちゃんと寝ねーからだよ!」

「あんな事件があった後で寝られるわけないでしょ?真相を見抜いて満足して爆睡してた探偵さんとは違ってね!」

「……どーでもいいけど痴話喧嘩なら後にしてくれる?」


あたしは呆れて声をかけた。

外を見ると、今日観に行く予定の舞台である『ゴールデンアップル』の宣伝カーらしき車や、パトカーも走っている。


「ブロードウェイで夜8時からでしたよね?」

「そうよ〜。まだ5時前だから余裕で……」

「え?6時前じゃないんですか?サマータイムになってるから……」


有希子さんはパッと腕時計を見た。

やっぱり6時前だ。


「あー!サマータイム忘れてた!4月の第一日曜から1時間早まってるんだったー!」

「何焦ってんだよ?ここからブロードウェイまで車で1時間半!まだ6時前だから余裕で……」

「チケットくれた人と約束してるのよ!開演の1時間前に来たら舞台裏を覗かせてくれるって……」


有希子さんはそう言うと何を思ったのか、新一にシートベルトを付けるように言い、あたしと蘭には奥歯を噛み締めて何かに掴まっているように言って来た。


「ジャガー社が命運をかけて開発した……このEタイプ……

なめないでくれる!?」


有希子さんはこの間車検に出してついさっき受け取ったばかりの銀のジャガーをこき使い始めた。


ウン万馬力とか言ってたけど……アメリカってすごい。


しかもそれに加えて新一&蘭の箱乗り(警察の目を欺くためとか)。


「……もう何も言うまい」

「それが賢明だよ……」


あたしは大きくため息をついて窓の外を見る。

ネオンがキラリと光っていた。

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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時

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