Story 25 ページ27
「……でもあたしを待ってたのは何で？」
「夜遅くなったら危ねーだろ？オメーは一応女なんだしな」
「一応いる？」
あたしは苦笑いを零した。フ、と新一が笑う。
「お前、最近よく笑うようになったな」
「そう……かな」
「ああ。探偵のオレが言うんだから間違いねぇ。探偵は観察力もあんだぜ？」
「ハイハイ……」
あたしは軽くため息をついた。
家に着き、あたしは軽くオムライスを2人前作り、新一と一緒に食べた。
……来週。
来週、アメリカに渡る。
「……来週か」
「うん。寂しいの？」
「ハハ……まさかだろ」
「言うと思った」
学校のみんなにはもう話はしてある。あと1週間……めいっぱい日本を満喫したい。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
羽田国際空港。
「A〜！何でアメリカ行っちゃうのぉぉぉぉぉ〜」
空港のロビーにはAを見送りに来た友人知人でいっぱいだった。
「ごめんね、まぁ2、3年の辛抱だからさ？」
「それくらいで戻って来れるの？」
「ええ、ハイスクールから一気に大学まで行ければね。飛び級ってヤツかな」
Aはニコッと笑い、涙目の園子と悲しそうに笑う蘭に言った。
「もう、あんまり泣かないで？何も一生の別れってわけじゃないんだし……」
Aは鼻水まみれの園子の顔をハンカチで拭う。
「電話とかしなさいよ！」
「分かってる」
「離れててもずっと友達だよね？」
「うん。蘭も園子も、ずっと友達。それは変わらないよ」
最後に2人の頭を一撫でし、Aは離れたところで固まっている男性5人組の方へ向かった。
「とうとうアメリカかぁ……」
「研二兄、顔がくしゃくしゃ」
ふふ、と笑いAはまた軽くハンカチで拭う。
「元気でやれよ？応援してっからよ」
「うん。航兄も事故らないようにね。ハーフの彼女いるんでしょ？大切にしなきゃ」
「……ホントよく知ってるな」
「フフ……」
そうだ、とAは松田にある物を渡した。
「陣平兄コレ。一応、お守りがわりに」
「あ？開けてもいいのか？」
「いいよ、見て」
松田が袋を開けると……
「何だコレ。Zippoのライターと……グラサン？」
「……。陣平兄のサングラスもライターも、もう古いでしょ？これを機に、新しいのにしたらどうかなって」
「そうか……。サンキューな」
「いえいえ」
他の3人(降谷以外)が「俺達にはないのか」とAに詰め寄る。
Aは慣れているのか苦笑するにとどめていた。
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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー｀*)さん» ありがとうございます！降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (
レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー｀*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね！ (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーにし x他1人 | 作成日時：2017年5月14日 0時
